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レアンドロからのアシスト受け取った柏MF茨田「今度は自分がしっかりとパスを出せれば」

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[5.19 ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 水原三星2-3柏 水原]

「3ボランチで誰かしらが前に抜ければ、相手も付いてこれないと思っていた」。MF大谷秀和、MF栗澤僚一とともに中盤を構成したMF茨田陽生の思い切りのよさが、開始2分で先制点を献上した柏レイソルの勝利への呼び水となった。

 前半12分、FWレアンドロが中盤でタメをつくっている間に、茨田がDFラインの裏へのボールを呼び込む。動き出した茨田に合わせてレアンドロが右足のアウトサイドで浮き球を送ると、トラップした茨田はGKとの1対1を落ち着いて制した。

 ときには最終ラインにまで下がって試合を組み立てる茨田が、最前線まで飛び出してのゴール。アシストを決めたレアンドロは「自分が前を向いた瞬間に茨田選手が見えていた」と振り返ったが、同時に予想外のプレーでもあったようだ。「普段はあそこまで上がってくる選手ではないのでビックリしましたけど、相手選手も研究できていなかったと思うので、相手へのサプライズとしてもいいプレーだった」。水原三星(韓国)を相手に、2ゴール1アシストと大暴れしたレアンドロも、追撃弾を決めた茨田を讃えた。

 レアンドロのアシストから、茨田のゴール――。いつもとは反対の構図になった。「逆の立場でもああいうシーンをつくってあげなきゃなと思っているので、今度は自分がしっかりとパスを出せればと思います」。昨年の5月21日、ナビスコ杯新潟戦(3-0)となるゴールへの喜びもそこそこに、今季から背番号「8」を背負う司令塔は、アシストを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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