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プロ初の1試合2発!2度目の先発で結果を残した川崎F杉本健勇「ぶれずにやれた」

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[5.23 J1第1ステージ第13節 川崎F3-2鳥栖 等々力]

 5得点が生まれた川崎フロンターレサガン鳥栖で、先制点と決勝点を奪う活躍を見せたのが、FW杉本健勇だ。「Jリーグでは初めて」(杉本)だという1試合2得点で、チームを2試合ぶりの勝利に導いた。「結果的に3-2で勝ちましたけど、いい内容ではなかったですし、自分たちのサッカーができなかった。でも、そういったゲームで勝てたのはよかったですね」。それでも、ヒーローは自身の得点よりも、チームの勝利を喜んだ。

「(20日の)ナビスコの試合であまりよくなかったので喝を入れたら、この2日、ものすごく本気になったというか、そういうところを見せてくれたのでそのまま使いました」。風間八宏監督は、杉本を先発で起用した理由を明かす。今季、C大阪から川崎Fへと活躍の場を求めた杉本だが、リーグ戦での先発は2試合目。「すごい悔しい」と22歳のストライカーは心情を明かす。「選手として最初から出るのは、みんなが思っているところだと思う。でも、その中でも気持ちをぶれずに、モチベーションを持ってやることができたので、これからも続けていきたいと思います」。

 チームで思うような出場機会が得られない中、今月7日に発表された日本代表候補メンバーに選出。バヒド・ハリルホジッチ監督が名指しでコメントをするなど、期待の高さがうかがえる。そして、代表候補合宿後のJ1では、2試合3得点と結果を出している。合宿を経て意識が変わったのかと記者に問われると「言われますけど……」と一瞬表情を曇らせたが、「自分の気づかないところで変わっているところはあるかもしれないですし。チームでまず結果を残してまたそこ(代表)に食い込んでいけるようにしたい」と、代表への意欲も口にしていた。

「これを最低レベルとして、もっともっと伸びていってほしい。期待は、みんながしているように、チームもしています」。川崎Fの指揮官も、背番号9に大きな期待を寄せていた。

(取材・文 奥山典幸)

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