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[MOM1381]東京実FW寺山晋太郎(3年)_チームへの恩返し誓う俊足FW、公式戦2点目が劇的V弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.24 全国高校総体東京都予選1次決勝 実践学園高 1-2 東京実高 駒沢2]

 東京実高FW寺山晋太郎(3年)の右足が白熱の好ゲームに決着をつけた。1-1の後半30分に投入された寺山は後半終了間際の40分、右サイドでボールを受けると、当初は仕掛ける雰囲気を感じさせなかったが、ゴール方向へボールを運びながら一気にスピードアップ。PAまで持ち込むと、対応の遅れたDFよりも一瞬早く右足を振りぬいて決勝ゴールを決めた。

「自分、シュート下手くそなんで。自信もなかったんで気持ちで押し込みました」

 ゴールを確認すると歓喜のガッツポーズ。「ガッツポーズするキャラじゃないんですけど。新鮮な感覚で。自分、ゴール決めること少ないので嬉しかったです」。強豪対決で決着をつけたFWはこれが公式戦2得点目。昨年からAチームで出場機会を得ていたが、疲労骨折や左右両足の靭帯損傷、ハムストリングスの肉離れと怪我を繰り返し、結果を残すことができていなかった。それでも「ケガでコーチやみんなに迷惑をかけてばかりだったので、きょうはそこを取り返そうと思った」という寺山が大仕事。CB境亘平主将も「(決まった瞬間)素晴らしいと思いました」と絶賛した一撃でチームを救った。

「実践(の応援団)が多かったのできょうは応援どうかなと思っていたんですけど、いつもどおりの全国レベルの応援があった」。その応援を歓声に変えた俊足FWは「日々の積み重ねで全国へ行けるように頑張りたい」。チームへの本当の恩返しはまだこれからだ。

(取材・文 吉田太郎)
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