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2戦合計4-4…柏はホームで敗戦も、アウェーゴールの差で2年ぶりの8強へ

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[5.26 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 柏1-2水原三星 柏]

 敵地でのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第1戦で、3-2の勝利をおさめた柏レイソル。日立柏サッカー場で水原三星(韓国)を迎えた第2戦では、2点を先行されてスコアをひっくり返されるも、MF小林祐介が意地の一発。2戦合計4-4となったが、アウェーゴールの差で柏が2013年以来となる準々決勝へと駒を進めた。

 週末のJ1が6月23日に延期されたため、中6日で大一番に臨む柏は、第1戦で2ゴール1アシストのFWレアンドロ、1ゴールのMF茨田陽生らが先発出場をはたした。
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 ホームで3失点を喫し、勝ち抜けのためには最低でも2ゴールが必要な水原三星は、FWチョン・テセが開始2分でシュートを放つなど積極的な姿勢を見せる。立ち上がりは水原三星に気圧されていた柏だが、ボールを回す時間が長くなる。13分には小林のスルーパスに抜け出したFW工藤壮人がペナルティーエリアでDFに倒されたように見えたが、工藤のポジションがオフサイドの判定となった。

 さらに攻める柏は、小林が中央でボールをキープすると、左サイドのDF輪湖直樹へ展開。ファーサイドへのクロスをFWクリスティアーノが頭で合わせたが、これはGKチョン・ソンリョンの好守に阻まれる。

 チームの中心であるMFヨム・ギフンが前半14分でピッチを退き、苦しい展開が予想された水原三星だったが、先制に成功する。センターバックのDFチョ・ソンジンが左サイドバックのDFヤン・サンミンへフィード。ヤン・サンミンのアーリークロスをチョン・テセがトラップすると、反転してシュートを放つ。これがゴール左隅へと決まり、水原三星が1点を返した。

 先行後、押し込まれる時間が続く柏。ボールを奪っても前に運ぶことができず、苦しい展開を強いられるなか、36分、カウンターからクリスティアーノが地を這うようなシュートを打ったが、GKのセーブにあってしまう。

 後半立ち上がりも水原三星が圧力をかける。続けざまにCKを得ると、9分、ゴール前で混戦になったところをDFク・ジャリョンが押し込む。これで2戦合計4-3。水原三星がリードを奪う。

 後がなくなった柏は、一気に攻勢に出る。すると20分、クリスティアーノからのパスでフリーになったレアンドロが中央へ切り込んで打ったシュートはDFに阻まれてしまうが、小林が押し込んでゴール。トータルスコアは4-4となったが、アウェーで3点を奪っている柏がアドバンテージを握った。

 3枚目の交代枠まで使い、勝ち越しの1点を奪いにかかる水原三星。逃げ切りたい柏は、最終ライン中央にDF中谷進之介を入れて5バックに変更すると、最後の攻勢に出る水原三星にゴールを許さずタイムアップ。第2戦を落としたものの、見事ベスト8進出を決めた。

(取材・文 奥山典幸)

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