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2年ぶり2回目のアジア8強も戦いに不満…柏MF大谷「今日でいえば結果は負けている」

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[5.26 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 柏1-2水原三星 柏]

 アウェーから白星と3つのゴールを持ち帰った柏レイソル。迎えたホームでの第2戦、徐々にボールを持つ時間が長くなってきた矢先の前半26分、FWチョン・テセに2試合連続となるゴールを許す。

「攻撃的な姿勢を失わずにゲームに入ろうと意識していましたし、守りに入ろうとしちゃうと出て行くのは難しいので、なるべく攻める意識を持ってというのはありましたけど……。相手の1点で、自分たちが有利な状況とはいえ、なかなかボールが落ち着かないゲームになってしまった」。試合前のゲームプランと、先制を許した後の戦い方をMF大谷秀和は振り返った。

 チョン・テセのゴールシーン、DFヤン・サンミンが早めに上げたクロスがチョン・テセに入ると、柏のセンターバック、DF鈴木大輔とDFエドゥアルドが揃っていたが、エドゥアルドがあっさりとかわされるとそのままフリーでシュートを打たれた。「人についてディフェンスをしているわけではないので、前半で言えば、大輔が行くのか、エドゥが行くのか、というところでテセさんが空いてしまう。2人で1人を見ているので、できれば1人は強く行ってほしい」と大谷は要求する。

 その後は水原三星に主導権を握られる時間が続くと、後半9分にはDFク・ジャリョンについに2点目を献上してしまう。「ビックリするくらいのプラン通り」(チョン・テセ)で、水原三星が2戦合計スコア4-3で優位に立った。

 それでも、これまでに多くのタイトルを獲得している経験豊富なチームが慌てることはなかった。「とりあえず慌てて攻めるのではなく、まだ時間があるということをチーム全体で意識しながら攻められた」。多くはない、この試合での収穫を大谷は挙げる。

「スムーズに前線にボールを運ぶことができなかった」「蹴りたいポイントではないところに蹴らされてしまった」と分析する大谷。「ゲームを通して水原ペースだったと思いますし、今日でいえば結果は負けている」。2年2回目ぶりとなるACL準々決勝進出という結果をよしとしながらも、柏のキャプテンは厳しい表情を崩さなかった。

(取材・文 奥山典幸)

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