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倉田が「もどかしさ」払拭!初ゴールでMOM「絶対結果を残してやろうと」

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[5.27 ACL決勝T1回戦第2戦 G大阪3-2FCソウル 万博]

 相手にダメージを与えるにはこれ以上ないタイミングの一撃だった。FCソウルがPKを外し、同点機を逸した直後の前半45分、ガンバ大阪はゴール前の混戦に走り込んだMF倉田秋が、決定的な2点目を奪う。敵将チェ・ヨンス監督も「残念な失点」と敗因に挙げた場面だった。

 ACL8強、リーグ3位と好スタートを決めている今季のG大阪だが、背番号11は波に乗り切れずにいた。リーグ戦では10試合に出場しているが、無得点。ACLでもゴールはなく、先発は5月2日のリーグ・浦和戦以来だった。「チームに貢献できないもどかしさがあった」。

 悔しさをぶつけるように、倉田は序盤から積極的にスペースを突いた。そんな中で生まれた今季公式戦初ゴール。「絶対結果を残してやろうとした中で、1点しか取れていないのでまだまだ満足できる結果ではないですが、これがいいスタートになって、これからチームに貢献できるようになっていければいいかなと思います」。試合後にはマン・オブ・ザ・マッチに選出された。長谷川健太監督も「チームにリズムを与えてくれた」と手放しに称えた。

「2戦どっちも勝てて、次に進むことが出来てうれしい。でもまだまだ僕たちの目標はここでは終わらないので、これからもっとどんどん精進して勝てるように頑張っていきたい」

 16歳の堂安がプロデビューを飾るなど、新たな才能に注目が集まるG大阪だが、そう簡単にポジションを明け渡すつもりはない。

(取材・文 児玉幸洋)
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