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地震中断の一戦、横浜FM5連勝かと思われた土壇場でG大阪追いつく

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[5.30 J1第1ステージ第14節 横浜FM1-1G大阪 日産]

 横浜F・マリノスがホームでガンバ大阪を1-1で引き分けた。横浜FMのリーグ戦の連勝は4でストップ。G大阪は2戦連続のドローとなった。

 ナビスコ杯は連敗で予選敗退が決定してしまった横浜FMだが、リーグは4連勝と絶好調。ACLの日程の関係で2試合少ないながら上位にいるG大阪を叩いて、さらに上昇気流に乗りたいところ。対するG大阪もACLを2連勝で8強に勝ち上がった勢いを、リーグ戦にも持ち込みたいところだった。

 横浜FMが主導権を握りながらゲームを進めた。早速、前半4分にFW齋藤学が混戦をドリブルで切り裂きシュートに持ち込む。ボールは前に出ていたGK東口順昭を越えるが、カバーに入ったDF藤春廣輝にかき出され、ゴールにはならなかった。

 だが前半17分に試合が動く。横浜FMはエリア内で藤春のハンドを誘発。PKを獲得すると、FWアデミウソンがGKの逆を突くキックをゴール左隅に蹴り込み、先制に成功した。

 反撃を試みたいG大阪だが、横浜FMの組織的な守備の前に攻撃が単発に終わる場面が目立つ。FW宇佐美貴史やMF倉田秋が遠めの位置から積極的にミドルシュートを狙うが、枠を捕えることが出来ない。前半最大の決定機だった倉田の斜めの突破からこぼれ球にリンスが詰めた場面も、DF中澤佑二のカバーリングに遭い、得点することは出来なかった。

 後半に入っても試合のペースは変わらない。後半11分、横浜FMは左サイドをアデミウソンが力強いドリブルで突破。チャンスメークを図ると、ゴール前で細かくつなぐ攻撃をみせる。しかし、シュートまでは持ち込めず、好機を逸した。

 後半20分ごろ、小笠原諸島で震度5強を観測する地震が発生。日産スタジアムのある横浜市も震度4を観測したため、試合は一時中断。しかし安全確認がとれたため、約13分間の中断を経て、試合は再開された。

 後半15分にベンチスタートさせていたFWパトリックを出場させていたG大阪は、同26分に古巣対決となるMF小椋祥平、そして同36分、最後のカードとして倉田に代えてMF阿部浩之をピッチに送り込む。しかし後半40分、リンスと斎藤が接触。このプレーでリンスにレッドカードが突き付けられる。リンスはそのまま担架に乗ってピッチを後にした。

 だが、このまま終えるかと思われた後半アディショナルタイム、G大阪はMF遠藤保仁のFKからオウンゴールを誘発。土壇場でドローに持ち込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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