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[MOM1384]柳ヶ浦DF安部祥太郎(3年)_技術よりも「戦う」主将、無失点勝利導く

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.30 全国高校総体大分県予選準々決勝 大分工高 0-3 柳ヶ浦高 大分スポーツ公園サッカー場]

 野口健太郎監督が賞賛する今年の柳ヶ浦高のまとまり。そのチームを上手くまとめ上げているのが右SB安部祥太郎主将(3年)だ。この日は完封勝利にも貢献し、野口監督もまとめ役として、無失点で70分間を終えたDFとして安部を評価していた。

 指揮官が「(彼の良さは)チーム引っ張っていくところ。まとまりです。天然ボケかましながらいい味出しています」と笑顔で語る存在は、3点リードの終盤も声を出してチームを締め、また厳しいチェックでのインターセプトからドリブルで持ち上がっていくなど、最後までその姿勢でチームを引っ張っていた。

「チームを鼓舞して、技術ではなくて『戦いたい』。自分は上手くないので。鼓舞するプレーは意識している」という安部。そのSBは「まだ対応のところだったり、1対1のところ簡単にやられた。もっとコーチングもできたと思います」とこの日の自身のプレーについて満足はしていなかったものの、「初戦は入りが悪くて2失点してしまったけれど、先週、今週も(チームが)しっかり集中してできていたから良かった」と無失点勝利を喜んでいた。

 全国総体に初出場した昨年、大分県予選は先発を任されていたが、全国大会はベンチ。メンタル的な弱さが課題だったと感じている。だが「新チームになって自分が引っ張っていかないといけない立場」という今年はチームのためにという思いもあって意識が変わった。その姿勢と「去年出たので今年もみんな(全国大会へ)行きたいという気持ちがある。それがひとつにまとまっている理由だと思います」というチームの空気が上手くかみ合い、着実に成長。新人戦に続いて今大会も準決勝へ進出した。目標はもちろん全国。「憧れはプジョルとか戦う姿勢を出す選手が好き」という柳ヶ浦の闘将が、仲間たちとともにまずは準決勝突破を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
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