[6.1 全国高校総体佐賀県予選準決勝 佐賀北高 0-1 佐賀東高 佐賀県総合運動場球技場]

　佐賀東高のCB西原悠晟主将(3年)は1年時から先発として全国高校選手権を経験。2年生だった昨年も夏冬の全国大会を経験しているDFは守備の柱として、チームリーダーとして最終学年を迎えている。新人戦では準決勝で佐賀北高に敗戦。だが、この日はしぶとい守りで無失点で切り抜けて決勝へのチケットを手にした。

　西原は後半、相手の決定的なシーンをスライディングでブロックし、また背後を突いてくる相手のロングボールを的確にクリアした。後頭部を負傷した影響で、頭部はテーピングで覆われている中でのプレーだったが、守備の柱としての役割をしっかりと果たした。今大会はこれで4試合連続無失点。西原は連係面についても、「最初は新人戦とかバラバラだったんですけど、この頃になってしっかりラインを合わせられるようになった」と手ごたえを感じている。

　1、2年時に先輩たちから学んだものは今、自分の武器となっている。「(1年の時も、2年の時も)CBでコンビ組んでいた人がどっちもキャプテンだったんですけど、ラインの駆け引きや指示だしだったり、そういうのがいいなとずっと思っていた。2人と組めたのは大きかったと思います」。2学年上の主将でCBの篠原佑太朗、1学年上の主将でCBの峰泰斗。CBであり、リーダーでもあった先輩から受け継いだものを決勝でも発揮して、無失点に抑えて全国舞台に立つ。
　
(取材・文　吉田太郎)

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