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[MOM1388]佐賀学園DF野村一平(3年)_圧巻の左足スーパーミドル2発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.1 全国高校総体佐賀県予選準決勝 敬徳高 0-6 佐賀学園高 佐賀県総合運動場球技場]

 圧巻の一撃に会場が沸いた。0-0の前半5分、佐賀学園高はMF中嶋十夢(3年)が左サイドへつなぐと、PAやや外側から左SB野村一平主将(3年)がダイレクトで左足を振りぬく。次の瞬間、ストレート弾道のボールは逆サイドのゴールネットへ深く突き刺さっていた。会場中がどよめいたスーパーゴール。野村は「イメージ通り。嬉しかったですね。突破口開けたのでチームが楽になったかなと思います」と会心のゴールに笑顔を見せた。

 その野村は22分にも30m強の距離から左足ミドル。「ちょっとアウトにかかった」というボールは微妙な変化をしながらゴール方向へ飛ぶと、見送った相手GKをあざ笑うようにそのままゴール左上隅へ吸い込まれた。チームメートから「ヤバイ」という声も上がった2発目のスーパーミドル。これまで決めたことがないという左足のスーパーゴールについて北村普浩監督は「まぐれで2発も」と微笑んだが、1年時に利き足の右足を怪我してから磨いて当たる感覚を掴んできたという野村の「左」が、チームを決勝へ導くゴールを生み出した。

 中学時まではCBだったという野村だが、身長が170cmと高くないこともあってSBへ転向。体の強さを生かした守備や一発のあるキックでチームに貢献している。チームは選手権では01年度、総体も07年を最後に全国大会に出ていない。主将の目標はもちろんチームメートやコーチングスタッフたちともに全国舞台に立つことだ。

「総体も、選手権もずっと行っていないんで、監督の期待とかにも答えて全国に連れていってあげたいですね」。気持ちの強さとヘディングの強さも武器とする主将は、総体予選前の走り込みでチーム全体の走力が増すなど課題が改善されてきたチームを引っ張り、決勝も勝利して優勝を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)
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