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山田カールスルーエは昇格ならず…ハンブルガーSVが2年連続で入れ替え戦制す

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[6.1 ブンデスリーガ入れ替え戦第2戦 カールスルーエ1-2(延長)ハンブルガーSV]

 ブンデスリーガ入れ替え戦の第2戦が1日に行われ、MF山田大記の所属する2部3位カールスルーエはホームで1部16位ハンブルガーSVに延長戦の末、1-2で敗れた。2試合合計2-3となり、7シーズンぶりの1部昇格はならず。ふくらはぎの負傷で第1戦を欠場した山田はトップ下で先発に復帰し、後半27分までプレーした。ハンブルガーSVは2シーズン連続で入れ替え戦を制し、またしてもクラブ初の2部降格を免れた。

 敵地での第1戦を1-1で終え、ホームに戻ってきたカールスルーエ。前半2分、山田が右サイドに展開し、オーバーラップしてきたDFエンリコ・バレンティーニがクロスを送るが、GKにキャッチされた。同28分にはPA内でくさびのパスを受けた山田が振り向きざまに左足でシュート。しかし、これもGKの正面を突き、前半はスコアレスで折り返した。

 0-0のまま90分を終えればアウェーゴールの差で1部昇格となるカールスルーエ。一方、1963年のブンデスリーガ創設から一度も降格経験のないハンブルガーSVも後半6分、左クロスのこぼれ球をMFラファエル・ファン・デル・ファールトが左足ミドルで狙う。しかし、これはDFに当たってクロスバーを越えた。

 焦りからか、徐々に攻撃が単調になるハンブルガーSVに対し、冷静に試合を進めるカールスルーエは後半27分、万全の状態ではなかった山田に代えてMFレインホルド・ヤボを投入。最後の“逃げ切り”を図った。

 ハンブルガーSVは後半32分、左サイドからのアーリークロスにFWピエール・ミシェル・ラソッガが頭で合わせたが、GKが好セーブ。すると後半33分、カールスルーエはFWローウェン・ヘニングスの浮き球のパスに走り込んだヤボが右足ダイレクトで流し込み、先制点を奪った。

 追い込まれたハンブルガーSVは必死の反撃に出る。後半36分、左クロスに合わせたラソッガのヘディングシュートはポストを直撃したが、怒涛の猛攻を見せ、後半アディショナルタイムにゴールほぼ正面の位置でFKを獲得。これをMFマルセロ・ディアスが右足で直接狙うと、壁の上を越えたキックにGKは一歩も動けず、ゴール左隅に吸い込まれた。

 土壇場の劇的FKで1-1の同点に追いつき、2試合合計スコアも2-2のタイとなり、試合は延長戦に突入。すると延長後半10分、ハンブルガーSVは途中出場のDFクレーベルが左サイドから折り返したボールを同じく途中出場のMFニコライ・ミュラーが右足で押し込み、逆転のゴールネットを揺らした。

 2-1と試合をひっくり返し、2戦合計3-2。アウェーゴールを2点取ったハンブルガーSVはたとえ1失点しても、アウェーゴールの差で残留が決まる状況となった。カールスルーエは延長後半アディショナルタイムにPKのチャンスをつかむが、ヘニングスのキックはGKレネ・アドラーがセーブ。劇的同点弾からの逆転勝利で、名門・ハンブルガーSVが今季も1部残留を決めた。


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