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[総体]昨年飛躍の舞台となった全国総体へ、東福岡の10番・中村主将「今年は点取りたい」

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[5.31 全国高校総体福岡県予選決勝 東福岡高 1-0 筑陽学園高 小郡陸]

 東福岡高は昨年、6戦26得点という圧倒的な攻撃力を武器に全国高校総体制覇。その中でMF中村健人は大会優秀選手に選出されるなど飛躍の大会となった。今年、横浜FM入りしたMF中島賢星から10番とキャプテンマークを受け継いだ中村は福岡県予選決勝で正確なタッチで攻撃を組み立て、アイディアあるラストパス、スペースへの飛び出しで決定機を演出した。

「(筑陽学園は)『後ろでブロックつくれ』と声が出ていたので、サイドに振ってサイドを攻撃しようと思っていた。揺さぶって、揺さぶって、繰り返してサイド攻撃を意識した。最後それが生きたと思う」。相手の分厚い守りの前になかなか得点を奪うことができなかったが、繰り返し攻め続けたことが後半アディショナルタイムに生まれたMF鍬先祐弥の決勝点につながったと考えている。

 300人近い部員をまとめる主将は昨年、全国総体優勝後にチームがもっと成長できたと感じている。だからこそ、今回の総体予選連覇にも満足せず、貪欲に成長を求める。「夏のインターハイ経験して(秋冬に)今よりも成長したヒガシを見せられたいい」。

 自身も評価を高めた全国総体に今年は10番を背負って出場することになった。中島から受け継いだタスキは中村の気持ちを引き締めてくれている。「適度に緊張持ってやる。緩められないですし、プラスになっています」。2度目の全国総体における自身の目標はより自分を出すこと。「去年は正直、遠慮していた部分があった。強引に奪いに行けなかった。今年は点取りたい」。ヒガシの勝利、全国連覇のため、プレーでチームを引っ張る意欲だ。

(取材・文 吉田太郎)
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