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無敗を継続させる価値ある一発、浦和FW興梠「皆で取った1点」

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[6.7 第1ステージ第15節 浦和 1-0 清水 埼玉]

 背番号30の一振りが試合を決めた。スコアレスのまま迎えた後半7分、浦和レッズFW興梠慎三が決勝点となるゴールを叩き込む。第1ステージ優勝は次節以降に持ち越しとなったものの、浦和は開幕から続ける無敗を15試合に伸ばした。

 前半のシュートを2本に抑え込まれた浦和。1トップの位置に入っていた興梠は「自分のプレーが全部読まれている感じで、うまくボールを収められず、なかなかいい攻撃ができなかった」と振り返った。そして、「自分のところが、自分では一番大事だと思っているので、ボールをしっかり収められればもっといいサッカーができると思う」と浦和のサッカーにおける1トップの重要性を説いた。

「ある程度、収められたと思う」と話した後半に入ると、徐々に攻勢を強めたチームは後半7分に先制に成功する。ゴール中央でルーズボールに反応した興梠は、MF柏木陽介へのパスを選択。「陽介に当てて、陽介がシュートを打つなり、逆サイドのチュン(FW李忠成)が打つという考えがありました」と狙いを語ったが、ボールは再び興梠の元へと戻って来る。右足のシュートフェイントで相手DF1人をかわすと、狙いすました左足のシュートで先制点を叩き込んだ。

「右足でシュートを打とうと思ったけど、1人がスライディングしてきたので切り返しました。ファーストタッチがうまくいかずに、『打てるかな』と思いましたが、DF2人の間の先にサイドネットが見えたので、そこを通せば入るかなと思いました」

 この1点を守り抜いたチームは1-0の勝利を収め、開幕からの無敗記録は15試合となった。勝利の立役者は、「皆がつないでくれたボールが最終的に自分のところに転がって来て、自分が決めただけ。皆で取った1点です」とチームメイトへの感謝を示した。

(取材・文 折戸岳彦
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