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悔しさ滲ませた清水MF石毛「このチームを助けたい」

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[6.7 第1ステージ第15節 浦和 1-0 清水 埼玉]

 前節の川崎F戦で5得点を奪った清水エスパルスだったが、無敗で首位を走る浦和レッズを前に沈黙。MF石毛秀樹は「うまくやられてしまった」と唇を噛んだ。

 MF水谷拓磨とともに中盤2列目に入った石毛だったが、なかなか攻撃の形を作れないことで、ポジションを下げてビルドアップに参加しようとしていた。しかし、「自分と拓磨のところがポジションを下げて顔を出そうとすると、相手ボランチがついてきました。それで福ちゃん(DF福村貴幸)といい距離感を保てなくて、パスを回せなかったと思います」と浦和に対応されて攻撃の糸口をつかめなかったと話した。

「自分がマークを引き連れてポジションを下げれば、逆にスペースが空くので、僕たちを飛ばして狙ってほしいという話もしましたが、なかなか試合中に修正するのは難しかったですね」

 前節は自身も2ゴールを奪った。だからこそ、いいイメージを持って浦和戦を迎えており、「個人としては川崎F戦だけで終われないと思っていたし、レギュラーで試合に出続けたい気持ちがあるので、今日も結果を残したい気持ちがあった」と燃えていた。しかし、終わってみれば自身のシュートはゼロ。チームも0-1の完封負けを喫した。

 チームは今季初の2連勝を逃し、順位も17位と低迷している。石毛は「このチームを助けたい」と決意を表しながらも、「ただ、僕1人でどうにかできるものではありません」と続けた。

「僕はすごいドリブラーでもないし、足が速いわけでもなければ、体が大きいわけでもないので、自分1人でどうこうできる選手ではありません。周りをうまく使い、周りにうまく使われながらプレーするのが自分の良さだと思うので、そこをもっと出せていけるように周りとの連係をもっと深めていきたい」。生え抜きの背番号8は、仲間とともにチームを復調させたいと視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦
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