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求められるのは“中央”での勝負、岡崎「違った引き出しを開ける」

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 指揮官の求める動きを十分に理解している。たとえ、それが今まで経験してきた動きと異なるものだとしても、ピッチ上でバヒド・ハリルホジッチ監督の考えを表現することこそが、自分の仕事だとFW岡崎慎司は語った。

 同じ1トップでプレーしながらも、所属するマインツとは求められる動きが違う。「マインツのときはチームのために裏へ抜けることも求められますし、サイドにも流れますが、マインツでやっているようなプレーではなく、自分は中央でどれだけ受けられるか、ボックス内でどれだけ仕事ができるかを求められています」。

 ボックス内での仕事が何よりも大事。「中央で受けるのはタイトですが、それでも外に逃げるなということだと思う」。それがハリルホジッチ監督の求める1トップ像のようだ。

 岡崎は自身の特長を「大きく、分かりやすく動くこと」と語っているが、指揮官の求める動きは「小さく動いて、量を増やすこと」。これまで自らが考えていた動きとは異なり、「自分の特長を捨てる感じ。違った引き出しを開けるようにしたい」と指揮官の求める動きを体現しようとしている。

 16日にはロシアW杯アジア2次予選初戦となるシンガポール戦を迎える。「ここまで親善試合を戦ってきましたが、やっぱりW杯予選は特別だと思う」とW杯予選は別物と話した岡崎は、「その緊張感の中でいかに向上心を持って、90分間を無駄にしないように戦えるかが重要です」と語った。

 ハリル体制発足後、3試合連続ゴールと結果を残し続けている。「ゴールを取り続けることは自分の価値を証明することなので頑張ります」。ストライカーは指揮官の求める動きをピッチ上で体現しながら、自身の価値を証明すべく、シンガポール戦で代表初となる4試合連発を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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