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[MOM1400]浦和東MF望月海渡(3年)_「本田になれ」の声に応え、成長目指す注目レフティー

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.14 全国高校総体埼玉県予選準々決勝 市立浦和高 1-5 浦和東高 昌平高G]

 埼玉を代表するボランチは全国でのプレー、結果に意欲を燃やしている。浦和東高のMF望月海渡(3年)は昨年の全国高校総体、長崎国体にも出場している注目レフティー。市立浦和高との強豪対決となったこの日は、相手の10番MF家根谷優斗を「ボール持たせないように意識していた」とケアし、潰し役も全うしながら、特長である攻撃面でも一段階上の存在感を発揮した。

 ボールを持てば個人技で相手をいなしたり、左足で局面を変えるパス。また1タッチ、2タッチのパスでも攻撃にリズムを加えた。「今年は(望月によって)アクセントできるので、いろいろなことができる」と鈴木豊監督が語るように、望月の存在が浦和東の攻撃面の幅を広げているのは確か。浦和東得意の地上戦に加えて望月から送られる一本のミドルパスで相手の背後を取ることもできる。この日、望月はハーフウェーライン付近から狙った超ロングシュートなどで観衆を沸かせたものの、得点、アシストをすることができずに「最後の精度が課題」と不満顔。だが、チームの柱としての自覚を持つMFはしっかりとチームの中心的役割を果たして快勝に貢献した。

 その注目レフティーは「(鈴木監督から)本田になれ、と言われている」という。背番号4を背負っている理由はMF本田圭佑が日本代表で4番を背負っているから。その番号には慣れてきたというが、「本田選手は一人でも打開できるけれど、自分はできない。ドリブルとかもまだ身に着けないといけない」とプレー面ではまだまだやらなければならないことがあると感じている。ピッチ内外で独特な雰囲気を醸し出しているが、CB高橋隼人主将(3年)が「ヤンチャな部分もある。でも(望月は)誰よりもインハイに行きたいというか、結果を出したいんだと思います。毎日朝練に来ているし、誰よりも練習やっている」と説明するように向上心は非常に強い。努力して、成長して上のステージに立ちたいという想いは誰よりも強い。

 本人は「全国でも通用して、全国でも名前が知れ渡るような感じにしていきたいし、プロとかにもなっていきたい」。全国大会出場を懸けた西武台高との準決勝や、全国大会でどれほどのプレーができるかに注目だ。「来週の西武台との試合で全国決めて、インターハイ本番までに時間があるのでレベルアップすること」という目標を達成するためにも、準決勝を必ず突破して全国舞台に立つ。

[写真]浦和東・望月は超ロングシュートで会場を沸かすシーンも

(取材・文 吉田太郎)
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