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思い知らされたアジアの厳しさ…宇佐美「これがW杯予選か」

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[6.16 W杯アジア2次予選 日本0-0シンガポール 埼玉]

 親善試合とは違う雰囲気も感じていた。左サイドで先発したFW宇佐美貴史(G大阪)にとって、自身初のW杯予選。「そんなに緊張はしないけど、難しさというか、これがW杯予選かというのは少なからず感じた」と率直に試合を振り返った。

 ハリルジャパン初陣となった3月27日のチュニジア戦(2-0)で代表デビューし、同31日のウズベキスタン戦(5-1)で初ゴール。今月11日のイラク戦(4-0)で初先発を果たすなど、一つずつステップを上り、迎えた自身初のW杯予選だった。

 立ち上がりから相手陣内に攻め込み、何度となくチャンスをつくった。シュートは23本。しかし、相手GKの好守もあり、最後までゴールをこじ開けることができなかった。宇佐美自身、5本のシュートを打ったが、いずれも精度を欠いた。Jリーグや親善試合であれば、決めていてもおかしくない場面もあった。焦りなのか、力みなのか、“らしさ”を見せられぬまま後半33分にベンチへ下がった。

「(ディフェンスに)あれだけの人数がいても、アイデアでその人数を超越するプレーができればよかった。1点入ればと思っていたけど、その1点が取れずにズルズル行った」。思い知らされたアジア予選の厳しさ。この日の教訓を無駄にするわけにはいかない。

(取材・文 西山紘平)

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