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第1S優勝へ導いた先制弾、浦和MF梅崎「努力が一つ報われた」

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[6.20 第1ステージ第16節 神戸 1-1 浦和 ノエスタ]

 仲間がつないでくれたボールを、しっかりと流し込んだ。

この試合に引き分け以上で第1ステージの優勝が決まる浦和レッズは前半27分に先制に成功する。自陣からDF槙野智章がドリブルで攻め上がると、左サイドのMF武藤雄樹に展開。武藤のグラウンダーのクロスに対してニアに走り込んだFW興梠慎三がスルーすると、ファーサイドではMF梅崎司が待ち構えていた。

「良い形で武藤に入って、慎三がニアに走り込んで相手を引き連れてくれたので、自分のところまで転がってくると信じていました。走ったところにボールが来たので、泥臭かったですけど、しっかり流し込むことができました」と値千金の先制弾に笑顔を見せた。

 梅崎は後半26分にピッチを後にし、ベンチからチームメイトを見守った。すると、後半30分にMF宇賀神友弥が2度目の警告を受けて退場して浦和は数的不利に陥ってしまう。その後は神戸に押し込まれる時間帯が続き、同39分にはFW渡邉千真に決められて同点に追い付かれたものの、それ以上の反撃を許さずに1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。梅崎のゴールが、浦和にステージ優勝をもたらした瞬間だった。

 08年に加入した梅崎にとって、浦和での初タイトル獲得となった。「このためにレッズに来ました」と語り始めると、「苦しいときも長かったですが、しっかり足下を見て、現状を見て、そして未来を見て努力し続けてきたことが一つ報われたと思います」と浦和に加入してからの時間を感慨深げに振り返った。

「ただ、セカンド、年間、そしてチャンピオンシップとまだまだ先があるので、もっともっと大きな舞台で喜べるように変わらず努力し続けたい」。そう力強く語った背番号7は、ここで満足することなく、さらに大きな歓喜を求めて歩みを続ける。

(取材・文 折戸岳彦)
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