手倉森監督が関根や小屋松でなく、前田を選んだ理由
「そのポジションにはたくさんのいい選手がいる」。22日に行われたU-22日本代表のメンバー発表会見で、手倉森誠監督が話したポジションがある。それは2列目を指しており、今回はMF矢島慎也(岡山)、MF野津田岳人(広島)、MF中島翔哉(FC東京)ら常連メンバーとともに、初選出となる前田直輝(松本=写真中央)が名を連ねた。
今季、下部組織から育った東京Vから松本山雅FCに期限付き移籍した前田は、開幕戦から出場機会を得ると、シーズン途中からレギュラーに定着。第9節新潟戦でJ1初ゴールを挙げるなど、第16節終了時点で15試合(先発10試合)2得点の記録を残している。
「松本に移籍して自分を高めるためにもがいた結果、彼はポジションを奪った。プレー判断の早さもついてきたし、守備面でも貢献しています。自分の弱点を克服しようとしているのがプレーで見てとれる」。手倉森監督は前田をそう評価した。
所属クラブで出場機会を得ている選手。加えて、チームに貢献している選手は他にもいる。その筆頭がJ1リーグ第1ステージを制覇した浦和レッズの若武者MF関根貴大(写真左)だろう。トップチーム昇格2年目の関根は、4月19日に20歳になったばかりだが、浦和でレギュラーを獲得(15試合出場。先発12試合)。切れ味鋭いドリブルでチャンスメーカーとなるだけでなく、自らも4得点を挙げてチームのステージ優勝に貢献した。
関根だけでなく、名古屋で出場機会を徐々に増やすFW小屋松知哉(写真右)も2列目の候補となる。手倉森監督は「そのポジションにはたくさんのいい選手がいる。関根もそうだし、小屋松もそう」と話しつつも、「コスタリカに対して、どの武器を選ぶかで今回は前田を選んだということ」と前田の選出理由を語った。
今回は前田がアピールの場をつかんだが、関根や小屋松にU-22代表への扉が閉ざされているわけではない。そして、この日の会見で配布されたU-22日本代表の対象選手リストに記載されていた232名の選手は「全員が候補」と指揮官が強調したように、U-22代表への扉は開かれている。
「選ばれなかった選手には、意識を切らさないでほしい。そういう選手がコスタリカ戦を見て『俺だったら、これができるぞ』という気持ちを奮い起こして、外れた悔しさを所属チームでまた見せてくれたらと期待している」と選外となった選手へメッセージを送った。
(取材・文 折戸岳彦)
今季、下部組織から育った東京Vから松本山雅FCに期限付き移籍した前田は、開幕戦から出場機会を得ると、シーズン途中からレギュラーに定着。第9節新潟戦でJ1初ゴールを挙げるなど、第16節終了時点で15試合(先発10試合)2得点の記録を残している。
「松本に移籍して自分を高めるためにもがいた結果、彼はポジションを奪った。プレー判断の早さもついてきたし、守備面でも貢献しています。自分の弱点を克服しようとしているのがプレーで見てとれる」。手倉森監督は前田をそう評価した。
所属クラブで出場機会を得ている選手。加えて、チームに貢献している選手は他にもいる。その筆頭がJ1リーグ第1ステージを制覇した浦和レッズの若武者MF関根貴大(写真左)だろう。トップチーム昇格2年目の関根は、4月19日に20歳になったばかりだが、浦和でレギュラーを獲得(15試合出場。先発12試合)。切れ味鋭いドリブルでチャンスメーカーとなるだけでなく、自らも4得点を挙げてチームのステージ優勝に貢献した。
関根だけでなく、名古屋で出場機会を徐々に増やすFW小屋松知哉(写真右)も2列目の候補となる。手倉森監督は「そのポジションにはたくさんのいい選手がいる。関根もそうだし、小屋松もそう」と話しつつも、「コスタリカに対して、どの武器を選ぶかで今回は前田を選んだということ」と前田の選出理由を語った。
今回は前田がアピールの場をつかんだが、関根や小屋松にU-22代表への扉が閉ざされているわけではない。そして、この日の会見で配布されたU-22日本代表の対象選手リストに記載されていた232名の選手は「全員が候補」と指揮官が強調したように、U-22代表への扉は開かれている。
「選ばれなかった選手には、意識を切らさないでほしい。そういう選手がコスタリカ戦を見て『俺だったら、これができるぞ』という気持ちを奮い起こして、外れた悔しさを所属チームでまた見せてくれたらと期待している」と選外となった選手へメッセージを送った。
(取材・文 折戸岳彦)