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J1初ハット宇佐美「もっともっと点が取れるようになりたい」

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[6.27 J1第1S第17節 山形1-3G大阪 NDスタ]

 ガンバ大阪のFW宇佐美貴史が、自身J1では初となるハットトリックを決めて、チームを4戦ぶり勝利に導いた。

 10得点でランキングトップタイに立っていた宇佐美だが、リーグ戦のゴールは5月16日の第12節川崎F戦以来、遠ざかっていた。「得点を取りたいという気持ちもあったが、ゴール以外の質というかコンディションは上がってきていた」。うっ憤を晴らすかのような3得点。「あとは得点だけと思っていた。根気強くやってきてよかった」とホッとした表情を浮かべた。

 ゴールシーンも完ぺきだった。「1点目は(倉田)秋くんからいいボールが来た。あとは振り切るだけだった。あれは自分の持ち味。2点目もパト(パトリック)がいいところに落としてくれた。あとは1対1を抜けばと思った。股抜き?それしか選択肢がなかった」。

 3点目はゴール前の混戦でこぼれたボールが宇佐美の足もとに転がる。「点が入る時というのはああいう時にこぼれてくるもの」と話した宇佐美は、その前の崩しの部分で勝負は決まっていたと誇った。

「エースが取るとチームに勢いが出ますね」と笑顔をみせたのは長谷川健太監督。「得点取れない試合が続いてましたけど、彼なりに強い気持ちで臨んでくれたと思う」とエースの3発を手放しで称えた。

 J1初ハットで今季の得点を13得点に伸ばし、ランキング単独トップに浮上。今日の3点目はクラブJ1通算1300得点のメモリアル弾にもなった。しかし宇佐美に満足する様子はない。「取れてない試合が多かったので、点が取れない試合を減らしていきたい」。

 J1は今節で第1ステージを終了した。第1ステージのタイトルこそ浦和に譲ったが、年間タイトルは渡す気は毛頭ない。G大阪は3冠を獲得した昨年を振り返っても、W杯の中断期間を降格圏で迎えている。ACLと並行して結果をだし続けているという意味では、昨年を上回る結果を残している。「個人としても成長して、もっともっと点が取れるようになりたい」。宇佐美の成長分がある限り、G大阪が歩みを止めることはない。


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