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東京Vが首位快走の大宮を撃破! 3戦ぶり勝利で12戦無敗の大宮にホーム初黒星を付ける

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[6.28 J2第20節 大宮0-2東京V NACK]

 J2は28日に第20節を各地で行い、NACK5スタジアム大宮では首位の大宮アルディージャと11位の東京ヴェルディが対戦した。12試合無敗の大宮だったが、東京Vに0-2で完敗。今シーズンホームゲーム初黒星を喫している。東京Vは連敗を2でストップし、3試合ぶりの勝利を収めた。

 ホームの大宮は前節の横浜FC戦(3-0)と同じ先発、布陣で試合に臨んでいる。対する東京Vは前節の熊本戦(0-2)から、3選手を変更。DFウェズレイ、DF井林章、MF南秀仁が先発に名を連ねている。
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 J2首位を快走する大宮は、前半4分に速攻からチャンスをつくる。DF渡部大輔が最終ラインの裏を取りPA内でパス。走り込んだFWムルジャが1タッチでゴールを狙ったが、シュートはGK佐藤優也の好セーブに阻まれて得点を挙げられない。同10分にもMFカルリーニョスのクロスに対し、PA内でMF横谷繁がヘッドで合わせたがクロスバーを越えて行った。

 攻勢に試合を進めていた大宮に対し、東京Vは一瞬の隙を逃さなかった。前半28分、大宮のパスをMF三竿健斗がカットすると速攻を繰り出し、PA外からFW杉本竜士がシュート。これはGK加藤順大に阻まれたが、こぼれ球に反応したMF南秀仁が詰めてボールをゴールに押し込んだ。東京Vが5試合連続無失点中だった大宮ゴールをこじ開けた。1点を追うこととなった大宮はボールを支配するものの、東京Vの守備を崩せないまま前半を終えた。

 後半の立ち上がり、東京Vが大宮を押し込む。4分には杉本がPA外からゴールを狙うが、シュートは枠を捉えられない。同7分にも素早いリスタートからDF田村直也のクロスにMF中後雅喜がヘッドで合わせたが、こちらもボールを枠に飛ばすことはできなかった。同23分には右SB田村がセンタリング気味のボールを入れる。これに対してGK加藤が目測を誤ると、ボールは左サイドネットに吸い込まれて東京Vがリードを2点に広げた。

 大宮は後半20分に横谷を下げて、MF渡邉大剛を投入する。大宮もようやく23分には左サイドから崩し、MF泉澤仁のパスを受けたFW家長昭博がゴールを狙ったが、GK佐藤に難なくキャッチされる。同30分に東京Vは、杉本を下げてFWアラン・ピニェイロを起用した。

 ミスの目立つ大宮に対し、東京Vは33分にもFW平本一樹がPA外からゴールを狙ったが、シュートはわずかに左に逸れて行った。同35分には大宮も右サイドから渡邉が上げたクロスにムルジャがヘッドで合わせるが、シュートは左に外れていく。残り10分を切り、大宮はカルリーニョスを下げて、FW清水慎太郎を送り出した。後半41分に大宮は最後の交代枠を使い、泉澤に代えてFW播戸竜二を起用した。対する東京Vも澤井に代えてDF安西幸輝を起用して守備を固める。

 東京Vはアディショナルタイムに南を下げて、DF福井諒司を投入する徹底ぶり。終盤も大宮に決定的な場面をつくらせずに、アウェーで勝ち点3をつかみ取った。

(取材・文 河合拓)

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