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猛攻耐えたなでしこ、指揮官の采配また当たる…「勝とうとする気持ちが繋がった」

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[7.1 女子W杯準決勝 日本2-1イングランド]

 幕切れは突然やってきた。1-1で迎えた後半アディショナルタイム2分、カウンターからMF川澄奈穂美がFW大儀見優季を狙ったアーリークロスがDFローラ・バセットにカットされる。しかしこのクリアボールがゴール方向に向かうと、ボールはゴールラインを越えたところに着地した。

「思ったよりも前回の試合の疲労が残っていた。一つ一つのプレーが今一つだった。最後まで勝とうとする気持ちがゴールに繋がった。みなさんの後押しして頂いた結果のゴールだったんじゃないでしょうか」。佐々木則夫監督はホッとした表情を浮かべた。

 苦しい展開だった。前半33分に宮間あやのPKで先制したなでしこだが、同40分にPKで追いつかれる。後半に入ると勢いを増したイングランドの攻撃に防戦一方となり、何度も肝を冷やすシーンを作られた。

 ただ後半25分にFW岩渕真奈を投入したことが、流れを変える要因になった。岩渕は投入直後から左サイドから何度も効果的な攻撃を仕掛けると、流れをなでしこに引き戻す。それが後半アディショナルタイムのゴールに繋がったと言っても過言ではない。

「次のファイナルは思い切って、ミスを怖がらずにやらせてあげたい。ファイナルを目標にしてきた。結果はどうであれ、思い切ってやって、日本の皆さんに元気を届けたい」

 目標、夢としてきた連覇まであと一つ。アメリカとの決勝は日本時間6日8時にキックオフする。


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