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[プレミアリーグWEST]「強いチームは3連勝をものにするんだ」指揮官の思いに応えた京都U-18が3連勝!

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[6.28 高円宮杯プレミアリーグ第7節 京都U-18 5-0 京都橘高 東城陽]

 28日に行われた高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグWESTの第7節。京都サンガF.C.U-18京都橘高は、再開初戦を「京都ダービー」という注目カードで迎えた。京都U-18はFW沼大希やFW松下英右が負傷で、京都橘はFW岩崎悠人がU-18日本代表の中国遠征で欠場。互いに攻撃の中心選手が不在の中での対戦となった試合は、京都が5得点を叩きだす快勝で勝ち点3を積み上げた。

 キックオフから両チームともボールへのプレッシャーが素早く、見応えある攻防を繰り広げる。3分に右サイドを攻め上がった京都U-18のDF岸本大地がオープニングシュートを放てば、7分には京都橘の前線を務めたFW堤原翼がカットインから左足を振り抜いて応戦。一進一退の展開を見せた序盤だったが、次第に京都U-18がボールを持てるようになり、敵陣で攻撃を仕掛けるシーンが増えていく。MF武市穣太はボールを運びつつ、前線へパスを供給。FW門司康成がスペースに流れてボールを引き出せば、MF島村拓弥は得意のドリブルで相手の守備陣形を切り裂いていく。すると29分、MF荻野広大のミドルシュートが決まって先制点。さらに42分にも荻野が今度はロングシュートを決めて京都U-18が2点リードで前半を折り返した。

 後半に入っても京都U-18の優勢は変わらない。9分、MF廣川裕太の右CKからオウンゴールを誘発させて3-0。巻き返しを図りたい京都橘は、後半開始から投入されたFW坂東諒が推進力を発揮し、アタッキングエリアへ侵入する回数を増やしていく。25分に堤原がミドルシュートを放ち、それで得た右CKからDF小川礼太がヘッドで合わせるも枠を捉えられない。すると試合終盤に京都U-18が再び牙をむく。39分には廣川からの縦パスをゴール前で受けたMF守屋圭幾が冷静に蹴り込んで4-0。さらにアディショナルタイムに突入した49分には、CKのこぼれ球をFW俣野亜以己が蹴り込んで5-0で試合を締めくくった。

 試合後、京都U-18の森岡隆三監督は「久々の公式戦で少し硬いなと思ったけど、ミスがあってもみんなで言い合えた。後半もボールの回りに人がいて、重心は常に前へ向かっていた。結果的に5点取れたけど、勝ったゲームで無失点は初めてかな。ずっとレギュラーだった選手数人が出られない中、いい取り組みをしてくれたことが結果につながった」と選手たちを褒め称えた。攻撃陣だけでなく左SBを務めてきた日根野達海もクラブユース選手権の関西予選で負傷離脱するなど台所事情が苦しい中での一戦だっただけに、内容を伴った勝利の喜びを率直に口にしている。

 さらに「朝にリハビリを終えた選手が試合の設営をやったり、普段のリハビリに対する姿勢とかも含めて、試合前のミーティングで『俺はみんなをいいチームだと思っている。サブやメンバー外の選手の空気が(先発する選手に)力を与えることは間違いなくあるんだよ』ということを伝えました。その上で、いいチームから勝つチームになれるかどうか。『2連勝までは、どのチームも行ける。強いチームは3連勝をものにするんだ。強いチームになるために、今日は3連勝を狙っていこう』と話しました」とチームの雰囲気や、その先に目指すものについても言及。指揮官の思いを受け取った選手たちは見事、期待に応えてみせた。

 今季から就任した森岡監督が掲げる、前線から積極的にボールを奪いに行くスタイルは徐々に浸透中。開幕から4戦勝ちなしと序盤戦は出遅れたが、これで中断期間を挟んで3連勝と調子を上げてきた。

(取材・文 雨堤俊祐)
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