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4年目のJ初ゴール、千葉MF町田「長かったけど、良かったっす」

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[7.4 J2第21節 千葉 3-1 岐阜 フクアリ]

 4年間の思いが込められたシュートが放たれる。ジェフユナイテッド千葉MF町田也真人はボールがネットを揺らしたことを確認すると、すぐさまベンチへと駆け寄って喜びを爆発させた。

 12年に専修大から千葉に加入した町田は、初年度から出場機会をつかむと、その後の3年間でJ2リーグ43試合に出場。今季も7試合に出場していたものの、計50試合で得点はゼロだった。トップ下とゴールに近い位置でプレーしながらも、なかなかゴールという結果を残せなかったことを「本当に苦しかった」と振り返っている。

 しかし、出場51試合目の岐阜戦。1-1で迎えた後半2分、ついにその時がやってくる。後方からのボールをワンタッチで右サイドのFW森本貴幸へと展開すると、自らはゴール前へと走り込む。「個人的にはゲームを作って終わりだった」。そんな過去の自分を振り払うようにPA内へと猛然と進入すると、「体が勝手に動いた」と森本のクロスをダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。

「ボールを出して終わりではなく、ああやってゴール前に飛び込めばボールが来ると思う。ゴール前に入っていくことは大事だと感じましたし、これからも信じて走り込みたい」

 4年目にしてのJ初ゴール。「早く決めたかったですけど、ちょっと長かったですね」と苦笑しつつも、「良かったっす。ホッとしています」と安堵の表情を見せている。しかし、ここが終着点ではない。「勝てたのはチームとして大きかったです。自分自身もやっと決められたので、これからもゴールを決めていきたい」。自身の2点目、3点目を目指し、そしてチームの悲願を達成するために歩みを続けていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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