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「自信になった」2得点に充実の表情を見せる香川

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[7.7 Jリーグプレシーズンマッチ ドルトムントアジアツアー2015 川崎F 0-6 ドルトムント 等々力]

 昨季、本領発揮といかなかった男が眩い光を放つ。トーマス・トゥヘル新監督に率いられる新星ドルトムントのスタメンに名を連ねた日本代表MF香川真司は、前半45分間だけの出場ながらも2ゴールを奪って猛アピールに成功した。

 まずは前半5分、DFウカシュ・ピシュチェクが右サイドを駆け上がるとゴール前に進入し、送られたクロスをヘッドで叩き込んで先制点をマーク。さらに、同36分には左サイドを突破したFWマルコ・ロイスのグラウンダーのクロスを右足で合わせて2点目となるゴールを流し込んだ。

「両方ともワンタッチゴールでしたが、しっかり集中して流し込めたので一つの自信になったし、結果を残すことは大きなアピールになったと思う」と充実の表情を見せた香川だったが、「ただ、これからも厳しい戦いが待っていると思うので、プレーの質を高めていかないといけないし、前を見据えてしっかりやっていきたい」と決して満足せず、ブンデス開幕に向けてさらにコンディションを上げていこうとしている。

 師弟関係にあったユルゲン・クロップ監督が昨季限りでチームを離れ、今季からトゥヘル監督が率いることになった。しかし、「まだ2日間しかやっていませんですが、トレーニングも楽しいですし、選手との対話もすごくする方なので、フィーリングとしてはいい感触を持っています」と指揮官との相性は問題なさそうだ。新指揮官に率いられる新星ドルトムントとともに、香川は完全復活を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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