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フランクフルト監督、乾の状態に満足 長谷部の右サイドバック起用も検討?

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 フランクフルトを率いるアルミン・フェー監督は、MF乾貴士がプレシーズンで見せているコンディションに満足しているようだ。それでも同クラブは左サイドの補強を試みるという。

 2011年夏から3年間、フランクフルトで指揮を執ったフェー監督は、1年目で1部昇格を果たすと、ボーフムから乾を獲得した。ブンデスリーガデビューしたシーズン、フェー監督から信頼された乾は、主力の一人としてリーグ戦で33試合に先発出場、6ゴール8アシストと活躍している。

 だが、2013-14シーズンは、乾にとって苦しい1年となった。チームも苦しむなか、リーグ戦では前年の半分以下となる14試合出場に終わる。ゴールもアシストも記録できず、シーズンの終盤はベンチメンバーからも外れた。

 だが、乾と再会したフェー監督は、選手の状態に満足しているようだ。ドイツ『FAZ』が伝えたコメントで、「タカは(サッカーが)上手い。(検査では)スーパーな数字を出した。おそらく、しっかりと練習していたんだろう」と、乾がオフ中もトレーニングに励んでいたことを評価した。

 一方で、フェー監督は乾の課題について次のように続けている。

「乾はもっと自分の能力を生かすべきだと思う。フィニッシュの改善を望むよ。まだ十分に効果的ではないからね。彼は我々のプレーに大きな刺激を与えることができる。相手をかわして突き進む。特に長身のDFにとっては厄介だ」

 トーマス・シャーフ前監督の下で、チェルシーからレンタル移籍していたFWルーカス・ピアソンやMFソニー・キッテルと左サイドハーフのポジションを争っていた乾だが、ピアソンはレンタル満了。キッテルはシーズン終盤にひざ十字じん帯の断裂を負い、冬まで復帰できない見通しだ。

 フランクフルトは左サイドを補強すべく、シャルケMFシドニー・サムの獲得にも動いたが、メディカルチェックで腎臓の問題が判明し、加入が実現しなかった。しかし、フェー監督はサムの獲得について、「確実にないとは言えない」とまだ可能性が残っていることをほのめかしている。

 フランクフルトは先日、正守護神ケビン・トラップをパリSGに放出した。新シーズンに向け、GKと左ウィングの獲得が急務だ。フェー監督は「トレーニングキャンプの第2弾が始まるまでに間に合ってほしい」と希望を明かしている。

 また、フェー監督はMF長谷部誠にも言及した。右サイドバックの補強について聞かれるなかで、「私がボルフスブルクを率いた際、長谷部はその位置(右サイドバック)でもプレーした」とコメント。かつてボルフスブルクで指導した長谷部の右サイドバック起用をほのめかしている。

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