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鎌田が圧巻2A!鳥栖が柏の反撃を振り切り6試合ぶり勝利

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[7.11 J1第2ステージ第1節 柏2-3鳥栖 柏]

 J1第2ステージが開幕、日立柏サッカー場では柏レイソルサガン鳥栖が対戦した。試合は前半のうちに鳥栖が3点を先行。後半に柏が2点を返したが、リードを守り切った鳥栖がリーグ戦6試合ぶりの勝ち点3をつかみ、第2ステージを白星でスタートした。

 ホームの柏は、攻撃の中心を担っていたFWレアンドロが第1ステージ終了後にヴィッセル神戸へ移籍したため、FW工藤壮人が3トップの中央に。DF近藤直也が2014年9月27日のJ1第26節FC東京戦以来となるスタメン復帰をはたした。
 対する鳥栖は、第1ステージ第17節広島戦と同じ11人が並び、注目のルーキーFW鎌田大地は2試合連続となる先発を飾った。
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 昨季はそれぞれ4位、5位と躍進した柏、鳥栖だが、第1ステージでは14位、11位と低迷。第2ステージで巻き返しを計る両チームによる一戦となった。最初の決定機を迎えたのは、アウェーの鳥栖だった。前半19分、鎌田からのスルーパスをPAで受けたFW豊田陽平が、切り返してDFをかわしてからシュートを放ったが、近藤のブロックにあい得点には至らなかった。

 豊田のシュートを皮切りに、鳥栖の時間が続いた。すると前半23分、MF藤田直之の左CKをDF金民友が頭で合わせ、鳥栖が先制。その1分後には、近藤のパスをカットした鎌田がドリブルでゴール前に持ち込むと、DF2人を引きつけながら右サイドのMF水沼宏太へ。水沼のシュートはGK菅野孝憲の股を抜き、鳥栖がリードを2点に広げた。

 劣勢の柏をさらにアクシデントが襲う。プレーに関与のないところでGK菅野がピッチに座り込むとそのままGK桐畑和繁と交代に。17分のDF鈴木大輔に続き、開始32分で2つの交代枠を使うことになった。

 鳥栖の勢いは止まらず、カウンターから鎌田のスルーパスに抜け出した豊田が左足を一閃すると、エースの今季13点目でネットが揺れる。38分で鳥栖が3点目を奪った。

 前半はほどんど攻撃の形をつくれなかった柏だが、後半に入るとボールを支配して鳥栖を押し込む。迎えた11分、PAすぐ外でMFクリスティアーノが倒されて得たFKをクリスティアーノ自らが蹴ると、低い弾道のシュートがゴールマウスに吸い込まれ、柏が1点を返した。

 なおも柏が攻める。16分、DFキム・チャンスのクロスからクリスティアーノがバイシクルシュートを狙ったが、クロスバーを越えていった。続く21分には近藤のロングボールをDF輪湖直樹がヘディングで中央へ折り返したが、シュートまで持ち込むことができない。

 その後も柏が攻めて、鳥栖が守る構図で時計の針進む。44分にはクリスティアーノがPKを成功させて1点差に詰め寄る。さらにアディショナルタイム1分には工藤のクロスをクリスティアーノがヘディング。ゴールポストに跳ね返されたところをDFエドゥアルドが詰めたが、ボールはゴールマウスを捉えることができず、柏の反撃も及ばないままタイムアップ。3-2で逃げ切った鳥栖は、日立柏サッカー場では2006年8月12日以来9年ぶりの勝利となった。

(取材・文 奥山典幸)

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