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カシージャス、サンティアゴ・ベルナベウで涙の退団会見

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 レアル・マドリーからポルトへの移籍が決まったGKイケル・カシージャスが12日、レアルの本拠地サンティアゴ・ベルナベウで退団会見を行った。

「まず、この特別な時間に付き合ってくれてありがとう。今日はみなさんに、そしてレアル・マドリーに別れを告げるために、この偉大なスタジアムに来た。知ってのとおり、僕は昨日からレアル・マドリーの選手ではなく、ポルトの一員となった」

 集まった報道陣を前に声明を読み上げるカシージャスは何度も言葉に詰まり、目には涙が浮かんだ。

「すべてのマドリディスタに伝えたい。世界で最も大きなクラブのエンブレムを25年間、守り続け、そして今日、この日がやってきた。僕にすべてを与えてくれたクラブに別れを告げなければならない。9歳で初めてレアル・マドリーのユニフォームを来た日のことをまるで昨日のことのように覚えている。僕らは苦しみ、笑い、泣き、そして一緒に楽しんできた。良いときも悪いときも、いつもみんながそばにいて、愛されていると感じていた」

 1990年に9歳でレアルの下部組織に入団し、1999-2000シーズンから16シーズンにわたってトップチームでプレー。下部組織から25年間、レアルに所属したクラブのシンボル的存在はトップチームで計725試合に出場し、19個のタイトルを獲得した。

「このクラブはサッカー選手としてだけでなく、一人の人間としても僕を成長させてくれた。そして、これまで一緒に戦ってきた大事な仲間たちのことを思い出したい。何にも代えがたい時間を彼らと一緒に過ごしてきた。彼らは家族のような存在で、喜びの涙も悲しみの涙も一緒に流してきた」

 サポーター、チームメイト、そして家族への感謝を述べたカシージャスは最後にすべてのマドリディスタに向けて語りかけた。

「ありがとう。本当にありがとう。僕は決して忘れない。そして約束する。どこへ行こうと僕は叫び続ける。アラ(万歳)、マドリー」

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