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韓国サッカー協会名誉会長、FIFA会長選出馬へ 鄭夢準氏:「新たな時代を開く」

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 韓国サッカー協会名誉会長である鄭夢準(チョン・モンジュン)氏が、国際サッカー連盟(FIFA)の会長選への立候補の意思を明らかにした。韓国『聯合ニュース』に語った。

 FIFAは今年5月に会長選を行い、ゼップ・ブラッター氏が5期目の当選を決めていた。だが、投票直前に贈賄容疑で複数のFIFA幹部が逮捕されるなどスキャンダルが噴出。当選したブラッター氏が突然の辞任を表明するなど、混乱が続いていた。

 鄭夢準氏はこれまでも会長選出馬の意思を示していたが、会長選実施が来年2月に決まったことを受け、あらためて意欲を表明した。『聯合ニュース』に以下のように語っている。

「(FIFA)会長選出馬を考えている。FIFAを改革するだけではなく、FIFAの新たな時代を開きたいのだ。最大の問題は、FIFAが堕落していることだ。チェック機能とバランス感覚を備えた明確なシステムで、透明性ある組織にする必要がある」

 同氏はブラッター氏への、強い不信感を打ち出している。その上で、現状の大幅な変化が必要だと訴える。

「FIFAが示した改革案は矛盾している。ブラッターは改善されるべき人間であるのに、2月まで選挙運営のために残るというのか? 彼はまだ酔いが覚めていないようだ」

「ブラッター本人と、彼が40年も暮らしてきた植民地は終わりにするべきだ。もし彼らがブラッターを外せると思っているなら、全員酔っ払っているようなものだ。こういう状況を見るに、FIFAの改革は簡単ではないように私には思える。彼らはブラッターの時代が続くと考えているようだ」

 欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長がブラッター氏支持を考えているとも伝えられるなど、欧州の支配が続くことも考えられる。こうした状況には、以下のように語った。

「サッカー界の中心はヨーロッパだ。だからアジアの人間にはFIFA会長は務まらないと考えられている。だが、そういった考えがFIFAを堕落させたのだ」

「選挙で当選したブラッターが突然辞任しており、現状はとても混乱している。私は人々とコンタクトを取り続け、選挙まで何をすべきか話し合う」

 鄭夢準氏は韓国サッカー協会会長のほか、FIFA副会長も務めた。韓国では国会議員も務め、FIFAの名誉副会長でもある。
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