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無敗王者・浦和から5名選出…“最多得点”の攻撃陣が新風を巻き起こす

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は23日、東アジア杯を戦う日本代表メンバー23人を発表した。J1リーグ第1ステージを無敗で制した浦和レッズからはGK西川周作とDF槙野智章のハリルジャパン常連組に加え、3月の代表合宿中に負傷離脱したFW興梠慎三、そしてハリルジャパン初招集となったMF柏木陽介とMF武藤雄樹の5選手が選出された。

 ハリルホジッチ監督は、代表復帰となった興梠への期待の大きさを示した。「以前はケガをして離脱してしまいましたが、彼は非常に面白い選手です。いろいろなポジションでプレーできるし、いいクオリティーを持っています」と評価。

 6月に行われたロシアW杯アジア2次予選初戦で日本は、シンガポールの守備を打ち破れずにスコアレスドローに終わった。だからこそ、指揮官は「得点を取れる選手が必要」と強調する。「興梠はもっとできると思っているし、彼の能力やクオリティーを見せる機会はかなりある」と与えられた出場機会の中で、自らの能力を証明してほしいと話した。

「12年以来となる日本代表に選んで頂き、とても楽しみです」とコメントした柏木や、「選出して頂き、とても光栄」と語る武藤にも攻撃面での貢献を期待している。今季、浦和でボランチで出場する柏木に関しては「運動量が豊富な選手。我々には左利きの選手が少ないので、彼が後ろからしっかり組み立ててくれると面白い」と評し、今季加入した浦和で大ブレイクした武藤は「中盤の選手として入っているが、システムによって役割は少し変わるし、FWとしても使えると思う」と期待を寄せる。

 東アジア杯は初戦の北朝鮮戦の後は中2日で韓国戦、そして中3日で中国戦と短期決戦となるため、「1人が3つの試合に出るのは難しい」と指揮官が語るように、出場機会は必ず巡ってくるだろう。第1ステージ最多得点を叩き出して無敗王者に輝いた彼らは、ピッチ上で自らの存在価値を証明できるだろうか。

(取材・文 折戸岳彦)

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