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大宮に2戦合計10失点の岐阜 ラモス監督「2点目を決められたときに『これはヤバイな』と思った」

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[7.26 J2第26節 大宮5-0岐阜 NACK]

 前節、2位のジュビロ磐田に2-0と勝利し、首位の大宮アルディージャとの一戦を迎えたFC岐阜。2戦連続の上位喰いを狙ったが、0-5の大敗を喫した。岐阜は第15節の対戦時も大宮に0-5で敗れており、2試合合計10失点を喫した。

 しかし、大宮の渋谷洋樹監督が「試合内容に、結果ほどの開きはなかった」と話したように、岐阜は前半に多くのチャンスをつくり出した。岐阜のラモス瑠偉監督は「ミーティングでは、チャンスは必ず来るから、カウンターとセットプレーに気を付けようと言っていた。でも、そこで決められてしまった」と、失点を悔やんでから、勝敗を分けたポイントを口にした。

「1点取られてから流れが来て2、3回チャンスが来たけど、決められなかった。どこの試合でもそうだけど、決めるべきところを決めないと、痛い目に遭います。首位のチームと当たるときは、余計に決めないといけません。軽過ぎる。2点目を決められたときに『これはヤバイな』と思った。選手たちがピッチ内で何を感じたかわからないけど…。(自分たちの時間帯に)2点取れていれば逆転できた。3点目が入ることもなかった。僕はタオルを投げることもできたけど、現実を見つめていかないといけない。今の大宮さんには、先に点を取らせてしまうとなかなか勝てない」

  先制されてからは大宮を押し込み、11分にはMF風間宏矢がPA内でGK加藤順大と1対1になったが、シュートを決められなかった。決定機を生かせなかったことに加えて、点差が大きく開いた要因には、中盤の底に入るMF水野泰輔の負傷交代もあるだろう。空中戦の際、着地に失敗した水野は、右ヒジを脱臼して前半26分に退いた。

 ラモス監督も「勝ち負けに影響があったかは別にして、(水野がいれば)0-5というスコアにはならなかったと思います」と、その影響を認める。「運動量が一番多い選手がいなくなった。ちょっとだけ後半も砂川(誠)と清本(拓己)を使おうと思ったけど、SBにもケガが出てしまった」と、交代カードを思い通りに切れなかったことを明かす。そして「負けたことに影響はないと思うけど、0-5はなかったんじゃないかと思います」と、再び言った。

 後半からは高地系治、砂川、風間の3人を同時起用するなど、今後につなげる戦い方も見せた。「これまでやりたいと思っていたことも試せた」と、収穫があったこともラモス監督は強調したが、やはりこれだけの点差をつけられたことは、受け入れられないようだ。「0-5はないね。残念。ただ、大宮が強かった。シュートチャンスを外すときつい。負けた言い訳にはならないけど、前半、2回のチャンスを決められなかったのがすべて」と、最後までボヤいていた。

(取材・文 河合拓)

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