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[MOM1421]横浜FMユースMF遠藤渓太(3年)_得点ランク首位、エース不在で「成長できた」MFが2点演出

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.30 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 横浜FMユース 2-0 仙台ユース ニッパ球]

 連続試合得点は止まったが、この日も決定的な仕事でチームに白星をもたらした。横浜F・マリノスユースのMF遠藤渓太は0-0の後半15分、相手のクリアボールを拾うと、ドリブル突破を警戒してか、距離を詰められないDFをわずかに外して左足シュート。「あそこの位置で受けたら自分にはシュートの選択肢しかなくて、絶対にシュートを打ち込むつもりだった」というシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球をFW渡辺力樹が詰めて先制ゴールが生まれた。

「もっと自分のシュートの精度を高めていけば、あそこで決めれるし、もっといいGKだったらキャッチとか、CKにされていたので自分の質をもっと高めていかなかければいけない。シュートの威力が弱かったかなと思います」と反省。それでも、この日左サイドからのクロスや抜け出しからのシュートなどで危険な存在となっていたMFは、38分にも得点を生み出す。左サイドからの仕掛けはDFに阻まれ、かわしてからシュート、もしくはクロスというイメージ通りには行かなかったが、倒れた状態から「気持ちで入れた」と執念のラストパス。これをMF阿部隼人が左足ダイレクトで決めて2-0となった。

 チームを引っ張る自覚がある。今大会はトップチームの公式戦でベンチ入りを経験しているエースFW和田昌士主将が足首の負傷のため、準々決勝まで帯同していなかった。だが、その不在をいい意味で力に変えた。責任感を持って戦い、結果でも準々決勝まで5試合連続計7得点の大暴れ。「今までは自分自身も(和田)昌士に頼っていた気持ちがあって、点が獲れなかった時期があった。アイツが戻ってきても自分が試合決めるくらいの気持ちで入りました。成長できたかなと思っています」と語り、和田も「渓太とは小学校からの仲で、その中で俺の分も本当に頑張ってくれて、得点もたくさん取ってくれた」と称賛していた。

 この日は無得点に終わったが、現在得点ランキングトップに位置している。1ゴール差で2位の森晃太(名古屋U18)、3ゴール差で3位の菅大輝(札幌U-18)はすでに敗退しており、決勝出場選手で最も多い松崎快(大宮ユース)とは4ゴール差と、タイトルをほぼ手中にしている。それでも「もっと点決めて独走できるように決勝でも決めていきたい」と遠藤。決勝でもゴールを決めて、優勝して、個人とチームの2冠を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)
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