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追加招集で初代表の藤田、ロングスローも「機会があれば」

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 “ハリルの言葉”を一言一言、胸に刻み付けた。追加招集で日本代表初選出となったMF藤田直之(鳥栖)。中国・武漢入りした前日30日夜に行われたチームミーティング後、初招集の選手たちだけが残り、バヒド・ハリルホジッチ監督から一人ひとりに言葉がかけられたのだという。

「ボールを奪う部分や中盤の献身性ではいいところを持っている」。自身の特長を挙げた指揮官は続けて「(今シーズンの)得点がゼロだが、ボランチでも年間3、4点は取らないといけない」と、得点力という課題を指摘された。

 29日のホーム鹿島戦を終えて自宅に戻ったのは午後11時ごろ。追加招集の一報を受け、バタバタと荷造りをして、翌30日の午前7時過ぎには自宅を出発する強行軍だった。

「こういう形で招集されたけど、試合に出てチームに貢献してこそだと思う。自分にとっては本当にチャンス。これをいいきっかけにしたい」

 福岡大から10年に鳥栖に入団。攻守の要を担うボランチの中心選手として1年目から頭角を現し、12年からはキャプテンも務めている。武器は何といっても正確なキックとロングスローで得点を演出するセットプレーだ。

 武漢のスタジアムは男女合わせた全12試合が同じ会場で開催されることもあり、大会が進むにしたがってピッチコンディションが悪化していくのは間違いない。藤田は「(ピッチ状態が)悪ければ、セットプレーも大事になる。ロングスロー? それも機会があれば」と貪欲に狙っていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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