beacon

4年2か月ぶり代表戦出場の興梠「難しかったけど楽しかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.2 東アジア杯 日本1-2北朝鮮 武漢]

 1-0の後半27分。FW川又堅碁に代わってFW興梠慎三(浦和)がセンターフォワードの位置に入った。興梠の国際Aマッチ出場は、11年6月1日のキリン杯・ペルー戦以来、実に約4年2か月ぶりだ。

 1点をリードした場面、しかも相手に押し込まれる時間帯が増えている中での投入ということで、バヒド・ハリルホジッチ監督からの指示は「キープして、ゲームをつくってほしい」というものだった。

「(日本は)ロングボールが多くなっていて、ヘディングで跳ね返されることが多かったので、足元に入ってきたらなるべくキープしようとした。でもやっぱりロングボールが多くて、難しかった。勝ちたかったというのが正直なところ」

 点を取りにいくというFW本来の役割ではなかったこともあり、興梠は「難しかった」と何度も言った。だだ、そう言いながらも目は輝いていた。「久々の代表戦は楽しかった」と、言葉も明るかった。

 興梠が振り返ったとおり、途中出場の難しさを感じている様子は実際にも見て取れたが、指揮官の求めていることが、ボールをおさめること、ワンタッチでシンプルに落とすことといった、Jリーグで普段からやっているプレーと基本的に近いという部分で、2戦目以降の意欲がさらに高まったようだ。

「またチャンスをもらったら、次は自分の持ち味をちゃんと出せるように頑張る。スタメンのチャンスをもらえれば、(持ち味を)出せる手応えはある。しっかりシュートまで持っていければいい」

 代表ユニフォームを身にまとっての国際試合で、燃える気持ちをわき上がらせた興梠。次の出番に期待が高まる。

(取材・文 矢内由美子)

●東アジア杯2015特集

TOP