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後悔のデビュー戦…浅野「ちゃんとクリアしておけば」

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[8.2 東アジア杯 日本1-2北朝鮮 武漢]

 悔やまれるワンプレーだった。1-1の同点に追いつかれたあとの後半39分、FW永井謙佑に代わってFW浅野拓磨(広島)がピッチに入る。五輪世代からの飛び級でA代表デビューとなった20歳の俊足FWはそのまま右サイドに入った。

 ハリルホジッチ監督からの指示は「裏をどんどん狙って、最後(点を)決めてこい」というもの。勝ち越しゴールにつながるプレーを期待されての投入だったが、「どんどん裏に抜けようと思っていたけど、そういう場面がなかなかなくて難しかった」と、見せ場らしい見せ場はなかった。

 逆に後半43分に北朝鮮が逆転弾。「自分が(点を)取って試合を決める気持ちで入ったのに、その逆になってしまった」と唇をかむと、失点につながる自分自身のプレーを悔やんだ。

 直前のピンチで相手のシュートをGK西川周作が弾くと、こぼれ球を浅野が拾った。シンプルにクリアしてもいい場面だったが、ドリブルで前に持ち出そうとしたところで相手のプレッシャーを受け、ボールがタッチラインの外にこぼれた。判定は北朝鮮のスローイン。このプレーから左クロスにFWパク・ヒョンイルが頭で合わせ、決勝点が生まれた。

「自分がちゃんとクリアしておけばよかった。まだまだ未熟なところが出てしまった」。そう反省する浅野は「アジアの戦いは難しいなと思ったし、代表の厳しさを味わった。同じことを繰り返したら意味がない。これを経験にして次、ピッチに立ったら自分のプレーを出したい」。大会は始まったばかり。デビュー戦の悔しさを糧に、さらなる成長へつなげたい。

(取材・文 西山紘平)

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