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[総体]大阪桐蔭ミドル一発で新潟明訓に競り勝つ

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[8.3 全国高校総体1回戦 大阪桐蔭1-0新潟明訓 ユニバー記念競技場]

 平成27年度全国高校総体「2015君が創る 近畿総体」サッカー競技1回戦、ユニバー記念競技場での第2試合は、前半に得点を奪った大阪桐蔭高(大阪)が新潟明訓高(新潟)を振り切り2回戦へ進出し、旭川実高(北海道)と対戦する。

 試合は前半からお互いがコンパクトな状態を保ち、積極的にボールへ関わる展開に。しかし前半14分、一瞬のスキを見逃さなかった大阪桐蔭MF清水大輝がミドルシュート。これが選手に当たってコースが変わりゴールに。反撃に出たい新潟明訓だったが、先制し勢いに優る大阪桐蔭ペースで前半が終わる。

 後半、流れを変えたい新潟明訓は、MF渋木理に代えFW木村風輝を投入。選手の距離感をコンパクトに保つ姿は前半から一貫させ、さらに高い位置からボールを奪いにいくことで圧力をかける。この圧力に対し、ボールを奪われても落ち着いて対処していた大阪桐蔭。新潟明訓は後半21分、ロングボールから裏に抜け出した木村が、飛び出したGKも浮き球で抜いて無人のゴールを目前にする大チャンス。しかし大阪桐蔭CB實井理音がボールをかき出して得点を許さない。

 新潟明訓はMF加藤潤の正確なキックでセットプレーからもチャンスをつかむが、最後までゴールを奪えず。大阪桐蔭が逃げ切る形で試合は終了した。大阪桐蔭の永野悦次郎監督は「ゲームの中で選手たちが考え、個々の特徴を活かすサッカー」を目指している。この試合では、その形が表現できなかったが「スローインからのロスやセカンドボールからのロスなど、ボールを奪われて、自分たちが奪い返して組み立てるまですごく時間がかかりながらもよく勝ってくれた」という感想だ。全国の舞台での1試合は、ほかの試合の何倍もの経験と刺激をチームにもたらす。全国大会でさらに試合ができる権利を得た今日の勝利の価値は、想像以上に大きいはずだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 伊藤亮)
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