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[総体]清水桜が丘、水橋から新たな歴史を刻む1勝!

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[8.3 全国高校総体1回戦 清水桜が丘3-1水橋 ユニバー記念補助競技場]

 平成27年度全国高校総体「2015君が創る 近畿総体」サッカー競技1回戦、ユニバー記念補助競技場での第3試合は、「清商」こと清水商から校名変更後初出場となった清水桜が丘高(静岡)が、水橋高(富山)との対戦を制し、新たな歴史を刻む1勝を挙げた。4日の2回戦では関東一高(東京)と対戦する。

 高い技術を感じさせる、鮮やかなゴールだった。前半11分、5分前に先制点を奪ったFW山田柊斗がまた魅せた。FW野木智大の右サイドからのセンタリングをヒールで合わせゴールに流し込む。前半早々の追加点はチームに安心と勢いをもたらした。

 清水桜が丘の選手たちの個々の技術レベルは高い。水橋のDFもマークにはついている、が、チェックがどことなく緩いのか、または緩く見えてしまうのか、思い通りのディフェンスができずに戸惑ったのではないか。「個々の技術レベルが高い」と表現すると、個人プレーを連想してしまう。しかし、清水桜が丘は個人で持ち過ぎず、パスで流れを作り、ここぞという時に技術を発揮しているように見受けられた。

 前半はシュート0本と、防戦一方の水橋が舵を切ったのは前半33分の選手交代だったかもしれない。FW新庄力也に代えてDF小川航平を投入。DF登録とはいえ、彼が中盤左サイドに入ることでボールがおさまるようになったか、相手陣内へ入り込むケースが出てきた。後半は相手を上回るシュート4本。そして後半23分にはMF竹内陽平が直接FKを決めてみせた。1点差に迫り、さらに追い上げを図る水橋。しかし後半アディショナルタイム、清水桜が丘のMF大屋寛太にCKからヘディングシュートを決められ万事休した。

 清水桜が丘としては後半のシュート2本をどうとらえるか。サッカー王国静岡の伝統校の流れをくむだけに、周囲の期待も大きい。この試合の勝利が新たな歴史を刻む1歩なら、次からは新たな歴史を積み上げていく1勝になってくる。2回戦以降もその戦いぶりに注目だ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 伊藤亮)
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