beacon

[MOM1428]旭川実GK鴨川優斗(3年)_チームの窮地救った守護神、PK戦で2本セーブ!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.4 全国高校総体2回戦 大阪桐蔭高 0-0(PK5-6)旭川実高 三木総合防災公園陸上競技場]

 チームの窮地を救うビッグセーブだった。旭川実高はPK戦で大阪桐蔭高にリードを許す苦しい展開。だが、決められれば敗戦の決まる相手の5人目のキックをGK鴨川優斗が左へ跳んでストップする。

 富居徹雄監督も「流れを切ったという点ではデカかったですね」と振り返った鴨川渾身のセーブ。チームを敗退の危機から救った鴨川は、先に味方が決めて優位な状況で迎えた大阪桐蔭7人目のシュートを今度は右へ跳んで止めて見せる。この瞬間、チームのベスト16進出が決まり、守護神は笑顔で駆け寄って来たチームメートたちと歓喜の抱擁を繰り返した。

「小学校の時から自分のチーム弱くてPK戦狙いとかだったので、(その頃から)PK戦を経験したのが大きかった」と鴨川。そのGKはこの日、相手の2人目のキックも好反応で弾いていたが、ゴールラインをゆっくりと越えたボールをかき出すことができず。それでも切り替えた守護神は「相手のペースでやらせないように意識していた」と相手キッカーに近寄って静かに威圧。心理戦でもあるPK戦の流れを自らへ傾けて、2本のビッグセーブに繋げた。

 183cmと長身でハイボールへの強さが魅力。そしてチームメートのMF樋口岳志が「頼れます。1対1に凄く強い」と話すように仲間からの信頼も厚い。樋口はPK戦になった時点で勝利を信じていたことを口にしていたが、それも守護神の存在があってこそ。 2試合連続無失点と役割を果たしているGKがチームの8強進出、そしてさらなる上位進出の力となる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

TOP