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[MOM1429]米子北FW谷口喬亮(3年)_狙い通りのビッグプレーで先制点もたらす

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.5 全国高校総体3回戦 米子北高 2-0 明徳義塾高 いぶきの森]

 ビッグプレーが米子北高を5年ぶりとなるベスト8へ近づけた。前半35分、米子北は連動した守りで相手DFのパスコースを消すと、GKへのバックパスをFW谷口喬亮がインターセプト。切り返しでGKのタックルをかわした谷口は「誰もいないことは分かっていたので確実にゴールまで」とゴールラインまでドリブルして先制ゴールを押し込んだ。

 相手のバックラインからボールを奪うことは常に狙っているプレーだ。「小嶋(海斗)クンが(パスコースを)切ってくれてGKに戻すしかないような感じにしてくれたので。落としたところを狙っていたら案の定来たんで、冷静にかわすこともできた」と谷口。連係から奪ったゴールを仲間たちに感謝した。

 自身のことを「フィジカルだけ」と分析するが、前線で身体を張ってボールを収め、繰り返し相手の背後へ飛び出してくれる谷口の存在は大きい。城市徳之監督は昨年のエースであるFW定本佳樹(現神奈川大)のような存在がいないことを認めて「得点力は半減なので」と苦笑しつつも、「やられてても刺せるところがウチのストロングポイント」と、少ないチャンスで確実に仕留めるチームに期待を寄せる。

 この日の前半はなかなか決定的な崩しをする場面がなかったが、それでもチームの持ち味の守備から1チャンスをゴールに結びつけた。「自分がやってきたことをやって勝ちたい」という谷口は「決めれるところを決めたり、簡単なことを冷静にやるだけです。点を取ることはもちろんですけど、きょうとかディフェンスもあんまりできていなかった。もっと走れるようにして、もっとディフェンスしたいですね」と今後の戦いでも自分の役割を徹底する構え。やるべきことを繰り返しやり続けてチームの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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