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[総体]交代出場で決勝点!前回王者・東福岡は大型FW餅山が再び大仕事!

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[8.7 全国高校総体準々決勝 東福岡高 1-0 履正社高 三木総合防災公園第2陸上競技場]

 前回王者の東福岡高は後半24分、左サイドのMF三宅海斗が中央へボールを入れると、コントロールしたFW毎熊晟矢がシュートへ持ち込もうとする。これはゴール方向へ飛ばすことができなかったが、こぼれ球に反応したFW餅山大輝(3年)が「咄嗟に右アウトみたいな形で行った」と右足シュート。「本当はゴロで打とうと思ったんですけど、浮いていい感じに・・・」という一撃がゴール左上に決まり、決勝点となった。

「自分たちが守備の時間帯に自分が入って。0-0だったので、先制点が入ったらチームの流れが変わると思っていて、入って良かったです」と餅山。184cmの大型FWは四日市中央工高との初戦でも1-1の状況から勝ち越し点となるPKを獲得し、さらに貴重な3点目のゴールもたたき出している。そのFWはプレミアリーグ勢対決となったこの日の一戦でも後半12分の出場から決勝点。加えて、相手の高めのラインの背後を狙ってボールを受けてシュートへ持ち込み、相手が反撃する勢いを削ぐなどチームの4強入りに貢献した。

 昨年の全国総体決勝でもゴールを決めている長身ストライカーは今年、エース候補のひとりとして注目を集めていた。新人戦九州大会では準々決勝で貴重なゴールを決めるなど4強入りに貢献したが、体調不良の影響によって敗れた準決勝・国見高戦は前半途中交代。4月に開幕したプレミアリーグでは第2節・G大阪ユース戦の試合開始直後に脳震盪を起こして交代とアクシデントが続き、春以降はパフォーマンスを上げられずにベンチスタートが続くなど本人も納得のいく結果を残すことができていない。

「春先から自分が調子落として、本当にミスも多かった。少しずつ改善されてきていると自分の中でも感じているので、そこを上げていけたら先発で行けると思うので高めていきたい」と餅山。現在は餅山が交代出場することが試合の流れを変えるアクセントになっていることもあり、今大会は今後もジョーカー役としての起用が続きそう。その中でいかに勝利に貢献するか。「あと2つまで来たので、明日の試合勝って、自分も点取って勝ちたいですし、一番はチームのために自分がどれだけできるかだと思うので頑張りたい」。餅山にとってはチームの信頼を勝ち取るチャンスでもある全国総体。与えられた役割の中で、チームの勝利のために結果を残すことに集中する。

[写真]後半24分、東福岡は餅山(右)が決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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