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吉田麻也、原爆投下70年目の思い「戦争、原爆についてきちんと学んでいこう」

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 サウサンプトンのDF吉田麻也がブログ(http://ameblo.jp/mayayoshida/entry-12059719787.html)を更新して、長崎への原爆投下から70年を迎えた思いを綴っている。

 吉田は長崎県出身。名古屋の下部組織に入るため、12歳で旅立つまで過ごした。長崎にとって特別な日となる8月9日には、吉田は毎年、ブログを更新して思いを語っている。

 今回は「どんどん戦争や原爆についての生の声は減っていきます。聞けなくなる前に経験者の方の話を聞いてみたいとずっと思ってました」と話す吉田が、日本テレビ系の情報番組「ニュースZERO」のオファーで長崎を訪問した際のエピソードを交えて紹介している。

 長崎では原爆経験者と話をする機会を得たという吉田。「やはり本やネットの情報よりも生々しいお話は物凄く勉強になったし心に突き刺さりました。当時長崎県防空本部が置かれていた立山防空壕(実は全然来たことなかったです)では中に入れさせてもらいました。映画のセットでは?と思うような防空壕の中で当時知事や警察トップらが作戦会議をしていたそうです」と感想を語る。

 さらに原爆の悲惨さを伝えるために、現存している山王神社の「一本柱鳥居」や「奥のクスノキ」を訪れたとのことで、「やっぱり建物は劣化します。一本足鳥居も防空壕も、今後何十年、何百年と歴史を伝えるツールとして非常に重要だと感じました。市や県の、そして政府みなさん、是非歴史的建築物の劣化を少しでも食い止めていただきたいです」とした。

「現役のスポーツ選手としては今回の仕事は少し異例だと思いますがとても貴重な財産になりました。引き続き長崎出身者として戦争、原爆についてきちんと学んでいこうと思います。そして、これから起きて登校する子供たちにもしっかり語り部の方たちのお話を聞いてほしいなと思います」

 吉田の所属するプレミアリーグは8日に開幕した。しかしサウサンプトンの試合は9日に予定されており、吉田自身も「不思議な縁」と語る。最後に「今年は去年以上を求めて頑張ります!(岡ちゃんも勝ったしね!)」と意気込んだ。

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