[総体]PK戦決着の熱戦制した東福岡が2年連続で夏の高校日本一に!
[8.9 全国高校総体決勝 東福岡高 1-1(PK6-5)市立船橋高 ノエスタ]
平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技(兵庫)は9日、ノエビアスタジアム神戸で決勝を行い、2年連続3回目の優勝を狙う東福岡高(福岡)と2年ぶり9回目の優勝を目指す市立船橋高(千葉2)が対戦。東福岡が前半20分にMF三宅海斗が決めたゴールによって先制したが、市立船橋は後半アディショナルタイムにMF工藤友暉が直接FKを決めて同点に追いつく。1-1で突入したPK戦を6-5で制した東福岡が夏の高校日本一に輝いた。
4-5-1システムの東福岡はGKがU-17日本代表の脇野敦至、4バックは右SB小田逸稀、CB福地聡太、CB児玉慎太郎、左SB福重達也。中盤は鍬先祐弥が1ボランチに入り、インサイドハーフが中村健人主将と得点ランキング首位タイの藤川虎太朗。右MF三宅、左MF橋本和征、1トップは毎熊晟矢が務めた。
一方、市立船橋は準決勝で負傷したU-18日本代表MF永藤歩が先発を外れ、4-2-3-1システムの1トップは準決勝で決勝点の矢村健が入った。右MF太田貴也、左MF工藤、トップ下・高宇洋というアタッカー陣の構成。ダブルボランチは椎橋慧也主将と原輝綺が務め、4バックは右から古屋誠志郎、白井達也、U-17日本代表DF杉岡大暉、杉山弾斗の並び。GKは寺尾凌が先発した。
序盤は椎橋、原中心にボールを動かす市立船橋がリズムよく試合を進めていた。4分に左サイドからPAの矢村へボールが入り、右足シュート。11分には最終ラインから持ち上がった杉岡がDF2人を外して左足シュートを放つ。球際のチェック厳しい市立船橋は、東福岡に中盤を突破させず試合を進めていく。13分にも矢村の落としから工藤が右足シュート。東福岡も14分、右中間でボールを持った藤川がDFラインのズレを突くパスを入れる。これで抜け出した小田が中央へ折り返すが、ここは市立船橋がクリアした。
市立船橋がポゼッションして攻める時間が続く中、東福岡が1チャンスをゴールへ結びつけた。20分、最終ラインからポゼッションする市立船橋DFがトラップミス。右サイドでボールを奪った三宅が一気にPAまでボールを運ぶと、切り返しで対応したDF2人の間を破って左足を振りぬく。これがゴール左隅へ突き刺さり、東福岡が先制した。
東福岡はスペースを突くパスから鍬先や藤川がシュートへ持ち込む。市立船橋も33分に原がCBとSBとの間へグラウンダーの縦パスを通すと、右サイドを駆け上がった古屋がクロスボール。だが矢村の右足シュートはヒットしなかった。
後半立ち上がり、東福岡が立て続けにビッグチャンスをつくる。6分、コンビネーションから中央でボールを持った三宅がDFの隙を突く左足シュート。これが右ポストを叩き、直後には中村とのパス交換で左サイドを破った福重がGKとの1対1から左足を振りぬく。さらに8分には右サイドからのグラウンダーのラストパスを橋本が合わせると、再びボールは右ポストを叩いた。
東福岡は11分、福重とDF林雄都を入れ替え、23分には三宅をFW餅山大輝と交代させた。一方の市立船橋は15分、太田に代えてMF押尾大貴を投入。その市立船橋は26分、工藤の左FKをニアサイドで白井がコースを変えるが、枠を捉えたボールはGK脇野が好反応でストップ。同点に追いつくことのできない市立船橋は29分、矢村に代えてMF西羽拓をピッチへ送り出す。終盤、市立船橋は高い位置からの守備でボールを奪って反撃するが、出足速く、集中力も高い東福岡の守りを破ることができない。それでも市立船橋は3分間が提示された後半アディショナルタイムの38分、敵陣中央、やや左寄りの位置でFKを獲得。これを工藤が右足で蹴り込むと、鋭く壁の横を通過したボールが1バウンドしてゴール右隅へ吸い込まれた。
劇的な同点弾によって試合は延長戦に突入。ほぼラストプレーで同点に追いついて士気上がる市立船橋に対して、東福岡は毎熊の右足シュートなどで再び勝ち越し点を狙う。その東福岡は6分、毎熊に代えて1年生MF福田湧矢を送り出す。互いに相手PAまでボールを運び、東福岡は後半9分に敵陣でのインターセプトから中村が右足を振りぬく。だが、タイトな守りを互いにこじ開けることができないまま延長戦終了。決着はPK戦に委ねられた。
互いに5人ずつが決めて迎えた6人目、東福岡の小田が決めたのに対し、市立船橋は原の右足シュートが左ポストをかすめて外れてしまう。この瞬間、東福岡の大会2連覇が決まった。
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015
平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技(兵庫)は9日、ノエビアスタジアム神戸で決勝を行い、2年連続3回目の優勝を狙う東福岡高(福岡)と2年ぶり9回目の優勝を目指す市立船橋高(千葉2)が対戦。東福岡が前半20分にMF三宅海斗が決めたゴールによって先制したが、市立船橋は後半アディショナルタイムにMF工藤友暉が直接FKを決めて同点に追いつく。1-1で突入したPK戦を6-5で制した東福岡が夏の高校日本一に輝いた。
4-5-1システムの東福岡はGKがU-17日本代表の脇野敦至、4バックは右SB小田逸稀、CB福地聡太、CB児玉慎太郎、左SB福重達也。中盤は鍬先祐弥が1ボランチに入り、インサイドハーフが中村健人主将と得点ランキング首位タイの藤川虎太朗。右MF三宅、左MF橋本和征、1トップは毎熊晟矢が務めた。
一方、市立船橋は準決勝で負傷したU-18日本代表MF永藤歩が先発を外れ、4-2-3-1システムの1トップは準決勝で決勝点の矢村健が入った。右MF太田貴也、左MF工藤、トップ下・高宇洋というアタッカー陣の構成。ダブルボランチは椎橋慧也主将と原輝綺が務め、4バックは右から古屋誠志郎、白井達也、U-17日本代表DF杉岡大暉、杉山弾斗の並び。GKは寺尾凌が先発した。
序盤は椎橋、原中心にボールを動かす市立船橋がリズムよく試合を進めていた。4分に左サイドからPAの矢村へボールが入り、右足シュート。11分には最終ラインから持ち上がった杉岡がDF2人を外して左足シュートを放つ。球際のチェック厳しい市立船橋は、東福岡に中盤を突破させず試合を進めていく。13分にも矢村の落としから工藤が右足シュート。東福岡も14分、右中間でボールを持った藤川がDFラインのズレを突くパスを入れる。これで抜け出した小田が中央へ折り返すが、ここは市立船橋がクリアした。
市立船橋がポゼッションして攻める時間が続く中、東福岡が1チャンスをゴールへ結びつけた。20分、最終ラインからポゼッションする市立船橋DFがトラップミス。右サイドでボールを奪った三宅が一気にPAまでボールを運ぶと、切り返しで対応したDF2人の間を破って左足を振りぬく。これがゴール左隅へ突き刺さり、東福岡が先制した。
東福岡はスペースを突くパスから鍬先や藤川がシュートへ持ち込む。市立船橋も33分に原がCBとSBとの間へグラウンダーの縦パスを通すと、右サイドを駆け上がった古屋がクロスボール。だが矢村の右足シュートはヒットしなかった。
後半立ち上がり、東福岡が立て続けにビッグチャンスをつくる。6分、コンビネーションから中央でボールを持った三宅がDFの隙を突く左足シュート。これが右ポストを叩き、直後には中村とのパス交換で左サイドを破った福重がGKとの1対1から左足を振りぬく。さらに8分には右サイドからのグラウンダーのラストパスを橋本が合わせると、再びボールは右ポストを叩いた。
東福岡は11分、福重とDF林雄都を入れ替え、23分には三宅をFW餅山大輝と交代させた。一方の市立船橋は15分、太田に代えてMF押尾大貴を投入。その市立船橋は26分、工藤の左FKをニアサイドで白井がコースを変えるが、枠を捉えたボールはGK脇野が好反応でストップ。同点に追いつくことのできない市立船橋は29分、矢村に代えてMF西羽拓をピッチへ送り出す。終盤、市立船橋は高い位置からの守備でボールを奪って反撃するが、出足速く、集中力も高い東福岡の守りを破ることができない。それでも市立船橋は3分間が提示された後半アディショナルタイムの38分、敵陣中央、やや左寄りの位置でFKを獲得。これを工藤が右足で蹴り込むと、鋭く壁の横を通過したボールが1バウンドしてゴール右隅へ吸い込まれた。
劇的な同点弾によって試合は延長戦に突入。ほぼラストプレーで同点に追いついて士気上がる市立船橋に対して、東福岡は毎熊の右足シュートなどで再び勝ち越し点を狙う。その東福岡は6分、毎熊に代えて1年生MF福田湧矢を送り出す。互いに相手PAまでボールを運び、東福岡は後半9分に敵陣でのインターセプトから中村が右足を振りぬく。だが、タイトな守りを互いにこじ開けることができないまま延長戦終了。決着はPK戦に委ねられた。
互いに5人ずつが決めて迎えた6人目、東福岡の小田が決めたのに対し、市立船橋は原の右足シュートが左ポストをかすめて外れてしまう。この瞬間、東福岡の大会2連覇が決まった。
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015