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右SBで先発デビューの丹羽、失点は「残念な形」

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[8.9 東アジア杯 日本1-1中国 武漢]

 決して下を向くことはなかった。右サイドバックでA代表デビューしたDF丹羽大輝(G大阪)は試合後、「後半はいいサッカーができていた。最後に点が入っていれば勝っていた試合。後半みたいなサッカーを続けていければ」と、1-1という結果にも前を向いた。

「サイドバックだったけど、自分のイメージとしては良いプレーができたと思うし、もっと上を目指さないといけないとも思った」。今年5月の日本代表候補合宿に選出され、6月の親善試合イラク戦とW杯アジア2次予選・シンガポール戦でA代表初選出となった。

 今大会を含め、4試合連続でベンチ入りしながら出番がない状況が続いていたが、「1分だろうが、90分だろうが、120分だろうが、出る準備はいつもしている」と、このときを待っていた。

 悔やまれたのは失点シーンだった。前半10分、日本の左サイドのスローインからボールをつながれ、エリア手前でフリーになったFWウー・レイがミドルシュートを打った。「あそこはエアポケットだった」。懸命に体を投げ出した丹羽の体にボールは当たり、コースが変わった。

 これにGK東口順昭が反応し切れず、ボールはゴール左隅へ吸い込まれた。開始早々の失点。それでもすぐに気持ちを切り替え、その後は球際の攻防でも体を張り、本職ではないサイドバックで奮闘した。「(失点は)残念な形だったけど、何より勝ちたかった。いい経験になったし、これを次に生かしたい」。丹羽はあくまでハツラツとした声で言った。

(取材・文 西山紘平)

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