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A代表で2つ目のポジション…“ボランチ遠藤”も確かな実力

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[8.9 東アジア杯 日本1-1中国 武漢]

 3試合すべてに先発フル出場したDF遠藤航(湘南)だが、中国戦でハリルホジッチ監督に与えられたポジションは過去2試合の右サイドバックではなく、ダブルボランチの一角だった。

「準備はしていた。何回もボールに関われるのがボランチの良さ。縦に入れたり、展開することは意識していたし、リオ(U-22日本代表)でもやっているポジションなので、自分のイメージとマッチしやすかった」

 MF山口蛍とのバランスも良かった。時に横の関係になり、時に縦の関係になる。トップ下のMF武藤雄樹は「(山口)蛍の運動量は本当にすごいし、つぶしてくれる。(遠藤)航は対人の部分がすごく強い。その中で彼らはボールを付けることもできる。2人がいてくれたのは心強かった」と、スムーズな動きができた理由の一端を明かした。

 一つの大会で代表デビューとサイドバックデビューを果たし、ボランチとしては確かな力をアピールした。

「サイドバックは自分のできる新しいポジションとしてアピールしていければいいし、ボランチでは今日以上のクオリティーを出していきたい。いろんなポジションで出ることで成長していけると思っている」

 代表に定着できそうだという手応えもつかんだようだ。「A代表で自分の良さを出していくということに関しては、周りの選手とうまくコミュニケーションを取りながらやれたと思う」と胸を張った。

 だからこそ、勝てなかったことが心残りではある。「こういう厳しい戦いをものにできるようなプレー、自分のところで違いを見せたり、チームとして1点取っていくパワーをみんなでかけたり、そういうところはもっと必要だと思う」と、俯瞰した視点からのコメントも残した。

(取材・文 矢内由美子)

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