[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.15 ミズノカップU-18IN熊本9～16位決定戦1回戦 津工高 0-7 広島観音高 熊本県民総合運動公園スポーツ広場]

　チームを支える運動量を持つMFがこの日は3得点に絡む活躍を見せた。広島観音高は内田仁監督が「運動量抜群」と信頼を置くMF中本崚平が1得点2アシストの活躍。後半10分には右サイドへ抜け出すとGKの頭上を射抜く技ありゴールを決めた。

「自分は最近中々点に絡めなくて、点も取れなくて点が欲しいというのがあったんですけど3点に絡むことができて良かった」と中本。持久力に自信を持ち、走ることが得意なMFは、トップ下やボランチで攻守両面に置いてボールに絡んでチームに貢献する。

　だが一方で「いつもいいところまで行くけれど」シュートを打ち切れなかったり、シュート精度を欠いて決めきれなかったりで「チームとしても決定力がないんですけど、個人としても決定力が課題」と感じていた。それがこの日は津工戦でゴールを奪い、続く龍谷高戦では2発。きっかけをつかみつつある。

「攻撃ではイニエスタみたいにいろいろなところに顔を出して、守備は山口蛍選手のようにガツガツ。(守備面で)自分とはタイプが違うけれども、そういう面が出せたらいいと思っている」。日本一を目指すチームのキーマンが今後も誰より走り回り、チームを救う仕事もしてのける。

(取材・文　吉田太郎)

---

▼関連リンク
ミズノカップU-18IN熊本特設ページ