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ハリル御前で東アジア杯未出場の悔しさぶつけた米本「結果が出てよかった」

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[8.16 J1第2ステージ第7節 F東京2-1G大阪 味スタ]

 FC東京のMF米本拓司が、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督の前で悔しさをぶつけた。

 前半15分、米本はゴール前に走り込むと、FWネイサン・バーンズのクロスボールを右足でゴールに流し込み、先制点を呼び込む。「(前田)遼一くんが怪我で外に出ていて、中に人がいなかったので、思い切って飛び込もうと思った」。背番号7は同点に追いつかれて迎えた後半13分にはカウンターからドリブルで持ち上がると、勝ち越し弾の起点となるプレーを見せる。「みんなのイメージが共有できたゴールだった」と手ごたえ十分の様子だった。

 悔しさをぶつけた結果だった。米本は東アジア杯を戦う日本代表メンバーに招集された。10年1月以来、約5年ぶりの選出。しかし中国で待ち受けていたのは、3試合をベンチで過ごすという屈辱だった。「1分も出られず、悔しい思いをした。自分自身の幅を広げないといけないと思い知らされた」。

 奇しくもこの日のゲームは日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が視察に訪れていた。「監督が見に来ている、いないではなくて、毎回こういうプレーをしないといけない」としながらも、「結果が出せてよかった」と安堵の表情を浮かべる。

 さらに相手のG大阪には同じ東アジア杯に参加したメンバーが6人いたことも意識があったといい、「負けたくないという思いはあった。僕は1分も出れず悔しい思いをした。それをバネにして成長できればいいなと思っていたので、今日は結果が出てよかった」と笑顔を見せた。

 現在のコンディションについて、「他の代表組よりは、試合に出ていない分、コンディションはいいと思う」と自虐気味に話す米本だが、データ上、8月は得意な月だ。米本は昨年も8月16日の鳥栖戦でゴールを記録。そしてリーグ戦通算のゴール数は5点目だが、4得点が8月のゴールと、夏場に強いところを示している。「そんなことは考えたこともなかった」と苦笑いを浮かべながらも、「いい情報、ありがとうございます」と笑みをこぼした米本。あと2試合を残す8月。“8月男”の量産に期待だ。

(取材・文 児玉幸洋)


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