[8.16 J1第2ステージ第7節 F東京2-1G大阪 味スタ]

「負けるべくして負けたと思っている。細かい部分の甘さがまだまだあるなと感じた」。上位対決を落としたガンバ大阪の長谷川健太監督は、「甘さ」という言葉を連呼し、敗戦を素直に認めていた。

　普段は4-4-2を基本フォーメーションとするG大阪だが、この日はFWパトリックを1トップにして、2列目は右からMF阿部浩之、MF倉田秋、MF宇佐美貴史と並べる布陣で臨んだ。指揮官は「相手もだいぶ研究してきているので、チームとしてしっかりオプションを付けながらチームとして戦っていきたいという狙いがあった」と説明。狙い通り、後半2分には宇佐美のクロスからパトリックの同点弾に繋がるなど、幾度となく、チャンスを作り続けていた。

　しかし、決定力、そして相手のストロングポイントをつぶすという大事な2点で「甘さ」が出てしまった。指揮官は「決めるべきところで決めきれなかった。カウンターに対するリスク管理が甘かった。あと10試合になるが、決めきる力をもっともっとシビアに、そして相手のチャンスをつぶすというところをもう一度、チームで確認したい」。

　後半13分の勝ち越しゴールを許した場面に絡んでしまった宇佐美は「ファウルで止めきるなら止めないといけなかった。後ろからファウルで止めることも大事だったなと思います」と徹底的な厳しさの追及を説いていた。

(取材・文　児玉幸洋)

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