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柿谷ベンチ外のバーゼルはAT被弾で2-2ドロー…CL本戦出場に黄信号

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[8.19 欧州CLプレーオフ第1戦 バーゼル2-2M・テルアビブ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は19日、欧州各地でプレーオフ第1戦2日目を行った。スイス王者のバーゼルはホームでイスラエル王者のマッカビ・テルアビブと対戦し、2-2で引き分けた。今月15日のスイス国内杯で負傷から復帰したFW柿谷曜一朗はベンチ外だった。なお、第2戦は今月25日にM・テルアビブのホームで行われる。

 両クラブを優勝に導き、昨季までバーゼルを指揮したパウロ・ソウザ監督がスタンドから見守る中、最初のチャンスはバーゼルに訪れた。前半6分、右サイドでFKを獲得すると、MFルーカ・ズッフィがグラウンダーのボールをPA手前のMFビルキル・ビャルナソンに送る。ビャルナソンはこれを右足ミドルで狙うも相手GKに止められた。

 ホームの声援を受けて試合を優位に進めたバーゼルだったが、前半10分にアクシデント発生。左サイドを突破したDFベーラング・サファリの折り返しを中央フリーでFWマルク・ヤンコが飛び込んだがわずかに合わない。さらにこのプレーでヤンコが足を痛めてしまい、FWシュケルツェン・ガシとの交代を余儀なくされた。

 すると、イスラエル王者が数少ないチャンスをモノにした。前半31分、右サイドの深い位置でFKを獲得し、これをMFアビ・リカンがシュート性の変化をつけたボールを入れる。これにバーゼルの守備は対応できず、FWエラン・ザハビが放ったシュートがゴール左隅に吸い込まれ、M・テルアビブが先制に成功した。

 アウェーゴールを許してしまったバーゼルだが、前半37分にMFマティアス・デルガドがPA内でDFタル・ベン・ハイムに後方から倒されて、PKを獲得。これをデルガド自らが落ち着いてゴール右隅に流し込み、1-1で前半を折り返した。

 前半終了時点でボール支配率71%だったバーゼルは、後半も逆転を目指して攻め込んだ。しかし、なかなかチャンスを作ることができず、さらに負傷者が続出し、苦しい展開となった。後半30分にはズッフィの左CKからDFダニエル・ヘーフがヘッドでゴールネットを揺らしたが、その前のプレーでファウルがあったとして得点は認められなかった。

 それでも成長著しい18歳ストライカーが勝ち越しゴールを奪う。後半43分、MFモハメド・エルネニーのスルーパスから抜け出したFWブレール・エンボロが冷静に右足で飛び出したGKの股を抜いて、2-1とした。

 試合はこのまま終了するかと思われたが、後半アディショナルタイム6分、バーゼルは右クロスからザハビにヘッドを決められ、土壇場で再び同点とされる。直後にホイッスルが鳴り響き、2-2で試合終了。バーゼルはホームでまさかのドローに終わり、2シーズン連続の欧州CL本戦出場に黄信号が灯った。

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