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[UAチャレンジカップ]1-4から大逆転!初の全国狙う宮崎日大が柏日体下す

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[8.19 UAチャレンジカップ2位リーグ最終節 柏日体高 4-5 宮崎日大高 J-GREEN堺]

「アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER」は大会最終日の19日、順位決定リーグを行った。2位リーグの柏日体高(千葉)対宮崎日大高(宮崎)は1-4から大逆転した宮崎日大が5-4で勝った。

 宮崎日大は序盤、ミスから柏日体のFW伊藤達也とMF高橋航太に連続ゴールを奪われて0-2。「1点目、自分のミスで取られたので、まず自分のゴールで1点取り返そうという気持ちでやっていた」というMF恒吉亮太主将のゴールで1点を返したものの、左CKから再び高橋に決められるなど1-4で前半を折り返してしまう。それでも恒吉が「力の差はないなと思っていた」と振り返り、南光太監督も「(選手たちには逆転する)自信があったと思う」と語ったように、宮崎日大は諦めない。

 恒吉を最終ラインへ下げて守備を安定させると、攻撃陣が得意のポゼッションから1点ずつ積み上げていく。前半終了間際、MF牧野翔太のコントロールショットと、FW榊田幸平の左足シュートで1点差とする。今大会サブ組中心だったが、各選手がアピールを狙う柏日体にDFラインの背後を取られてビッグチャンスをつくられたシーンもあったが、宮崎日大は何とか凌いで迎えた後半12分、スルーパスで抜け出した榊田がこの日2点目のゴール。この後、互いに決勝点をもぎ取るために攻め合う中、宮崎日大は29分、牧野のスルーパスで抜け出したMF黒木高旦がシュート。このこぼれ球をFW渡邉亮介が左足で押し込んでついに勝ち越し、5-4で競り勝った。

 宮崎日大は今回のアンダーアーマーチャレンジカップで優勝を目指して大阪入り。だが前日の予選リーグ最終戦では再三のチャンスを活かすことができず、優勝した浦和東高(埼玉)に1-3で逆転負け。選手たちのショックは大きかったが、「監督と話して、大阪まで来ているので2位パートになってしまったけれど、しっかり2位パートで優勝して5位になって帰ろうと」(恒吉)とチームは切り替えてこの日の試合に臨んでいた。

 今大会、ライバルチームの指導者たちからも高い評価を得ていた宮崎日大は選手権予選で初優勝を狙う。その宮崎日大の前に立ちはだかるのは過去16年間に渡って宮崎代表の座を2校で分け合っている鵬翔高と日章学園高の2校。だが恒吉は「日章、鵬翔と力の差はないと思うし、自分らの方がボールポゼッションとか長けているところがある。そこを前面に押し出していければ勝てるんじゃないかと思う」。この日の大逆転勝利など、「アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER」で大きな経験を積んだチームが選手権予選で歴史を変える。

[写真]宮崎日大は榊田の2得点などで逆転勝利

(取材・文 吉田太郎)
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