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「大金は成功の保証ではない」「イングランドは今後50年、W杯で優勝できない」 ドルトCEOが語る

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 ドルトムントのハンス・ヨハヒム・バツケCEOは、「大金は成功を保証するものではない」と、イングランドのクラブについて語った。

 近年の移籍市場は、プレミアリーグのクラブと一部のビッグクラブを中心に動いている。プレミアリーグの資金力が、市場全体の移籍金の高騰につながっていることは確かだ。

 バツケCEOは、イングリッシュ・フットボールについて「移籍金が非常に高くなっているようだが、大金が成功を保証してくれるわけではない」と語り、以下のように続けた。

「ヨーロッパの大会における最近の統計を見れば分かる。ドルトムントのここ5年間の成功と、マンチェスター・シティの投資額を見れば、資金によって可能性が広がることはあったとしても、成功を保証しないことが分かるだろう」

「イングランド人選手の数が減っているから、それがビジネス面にどう影響を及ぼすかは推移を見守る必要がある。イングランドには5、6のビッグクラブがあるが、選手登録の枠は25だ。最高レベルでの勝負を望むピークにあるドイツ人選手は、決してスウォンジーやストークには行かないだろうね」

 さらに同CEOは、国外からビッグネームを集め続けることが自国の代表に悪影響だと指摘した。

「多くの外国人選手を連れてくることは、新しい動きを狭めることになる。そして、若手の登場を妨げていく。我々は最近、U-19からユリアン・バイグルをトップに引き上げたが、イングランドではこのようなことはもう起こらない」

「イングランドは今後50年、W杯で優勝できない。間違いないよ。決して大胆な予想などではない」

 昨シーズンはトッテナムFWハリー・ケインの台頭に盛り上がったイングランド代表だが、プレミアリーグで若手のチャンスが限られているのも確か。リーグ全体と自国の成長の良いバランスを見つけることは大きな課題かもしれない。


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